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J-GLOBAL ID：201802215709182052   整理番号：18A0836054

モンゴル都市住民の第二居住地「ズスラン」における季節居住の実態分析

Analysis of actual conditions on ZUSLAN as seasonal second dwelling place for the residents of Ulaanbaatar

著者 (3件)： 野村理恵 (北大 大学院工学研究院) ,  JAMIYANDORJ Solongo (YKK AP) ,  森傑 (北大 大学院工学研究院)
資料名： ランドスケープ研究  (日本造園学会誌)
巻： 81  号： 5  ページ： 687-690  発行年： 2018年03月30日 
JST資料番号： F0408A  ISSN： 1340-8984  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究はモンゴルのウランバートルで造られたズスランと呼ばれる季節的第二住宅地の実際の条件を理解し,住宅環境を改善し維持するための課題を明らかにすることを目的とした。自治体公務員とのインタビューを通して,ズスランの建設の背後にあるプロセス,都市計画におけるその位置付け,様々な法的政策,および管理の性質を理解することが可能であった。現地調査とアンケート調査を住民に行った。応答は152家庭から得られた。詳細なインタビューと測定調査を,12の同意家庭で実施した。結論として,本研究はズスランへの定着によって引き起こされた自然環境の劣化について,都市計画に関連する法的システムにおける矛盾により,通常の条件下で禁止され,進行中の問題として共有された土地の囲い込みを指摘した。さらに,この地域における隣人関係が,少ない相互作用によってより希薄になることを考慮して,子供と高齢者が相互に監視でき,支援される安全な生活環境を維持する必要性にも言及した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *モンゴル国 ,  住民意識 ,  *住居地区 ,  *住環境 ,  都市計画 ,  都市郊外 ,  季節的変動 ,  定着 ,  *人間関係 ,  公務員 ,  面接調査 ,  アンケート ,  自然環境 ,  郊外住宅地 ,  ウランバートル市
準シソーラス用語： ウランバートル ,  生活環境 ,  都市住民 ,  ズスラン

分類 (3件)： 住居地域計画一般  (RD03010G) ,  都市計画一般,都市経済学  (RD01010S) ,  環境問題  (SA01020V)

引用文献 (7件)：

• 1) モンゴルでは1921年の独立以降,ソ連の影響下における都市計画が進行してきたが,1990年代の民主化以降,2002年に制定された第5次都市計画マスタープランは,初めてモンゴル独自で計画されたものである。その後,2007年より日本などの協力により2020年までの計画を見直し,改訂を目指した調査が実施され,2013年には,UB市基本計画書として,2020年,2030年までの発展方針が発表されている。
• 2) Khukhuu Chinbat(2008):市場経済下の住宅政策と伝統的居住文化の相克:モンゴル・ウランバートル市におけるゲル地区を手がかりに:都市住宅学2008(63), 21-26
• 3) 杉本弘文(2016):モンゴル・ウランバートル市街地における集合住宅地区の生活・居住環境に関する研究(その3)-都市部集合住宅地区居住者の意識・活動の変容について:都市住宅学(95), 132-137 など
• 4) 川岸梅和, 杉本弘文, 北野幸樹(2009):モンゴル・ウランパートル都市部における生活・居住環境づくりに関する研究-集合住宅居住者の定住意識からみた意識と活動の傾向的特性について:都市住宅学2009(67), 20-25
• 5) ウランバートル市(2013):ウランバートル市都市計画マスタープラン- 2020年,2030年までの発展方針:第1巻, 57 において,26地区をズスランとして定めることが記載されているが,ヒアリングにおいて入手した資料7)において人口データが確認できた25地区を分析対象としている。

タイトルに関連する用語 (5件)： モンゴル ,  都市住民 ,  居住 ,  季節 ,  分析