抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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著者らは,多種タイプ熱水装置の熱交換器用に腐食保護として高強度Cu-Sn-Zr合金の適用を調べた。試験材料の内表面上の酸処理の有無による銅イオン溶出の量の比較を,高強度Cu-Sn-Zr合金とりん脱酸素銅を用いて実施した。変化させたpHと水温の100mg/L塩化物イオンを含む試験水を管状試片中に封止し,水中の銅イオン濃度を24h後に測定した。合金あるいは銅について,温度依存性は観察されなかった。銅溶出量は酸処理の有無によって変化し,これは,銅管の内表面上の酸化膜の有無に関係すると思われた。酸処理によって,pH6.5以下において銅イオン溶出量の顕著な増加があり,これはこれまでの報告に一致する。従って,材料の特性への洞察を得るために,酸処理を実施した試片で腐食試験を実施することが好ましいと考えられた。酸処理を受けた合金においてpH6.0での銅イオン溶出量は小さく,これは相対的に低いpHの井戸水の使用に適用できることを示唆している。(翻訳著者抄録)