抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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口中で味を調整することは日本では「口中調味」として知られている。これまで和食は基本的に米飯(主食)といくつかの副菜から構成されていた。これらは別々に盛り付けられ,別々に口に入った米飯と副菜を口中で混合して味わう。口中調味は伝統的和食の特徴の一つである。本研究では11人の3歳児,7人の7歳児,14人の成人の食事時間を観察し,口中調味の発達を調べた。口中調味は幼児ではほとんど観察されなかった。3歳児と7歳児はどちらも同じ食品を繰り返し食べる傾向にあった。対照的に成人は食べるたびに食品を変え,口中調味もよく見られた。成人の口中調味は茶碗を手に持ち,鶏の唐揚などの副菜を一口食べた後に米飯を一口食べた時に観察される傾向にあった。これらの結果から,口中調味を行うためには右手と左手の動きを調和させ,食具を適切に使うなどの様々な摂食技術を習得することが必要であることが示された。(翻訳著者抄録)