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J-GLOBAL ID：201802217876004516   整理番号：18A0776653

公開されたルールの有効活用のためのベルヌーイ混合モデルを用いたルール分類器

Rule-Based Classifier Using Bernoulli Mixture Model for Utilizing Published Rules

著者 (2件)： 大木基至 (大阪大学大学院基礎工学研究科) ,  乾口雅弘 (大阪大学大学院基礎工学研究科)
資料名： 知能と情報(Web)  (日本知能情報ファジィ学会誌(Web))
巻： 30  号： 1  ページ： 501-508(J-STAGE)  発行年： 2018年 
JST資料番号： U0688A  ISSN： 1881-7203  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： データから得られたクラス分類ルールは,縦覧のための公開が要求される.その公開されたルールと自機関が所有するデータから抽出されたルールを組み合わせることで,より効果的で有用な分類器を構築できると期待される.しかし,公開されたルールは元データの地域性や特殊性などによりバイアスがかかっている可能性がある.これに十分に配慮した適切な公開ルールの利用法を検討する必要がある.しかし,このようなバイアスを考慮して,自機関が所有するルール集合と公開ルールを組み合わせ,有用な分類器を構築する研究はほとんどない.本論文では,2クラス分類問題を取り上げ,自機関が所有するルールとともに公開ルールも有効に活用する混合モデルアプローチを提案する.すなわち,所有するルールと公開ルールから求められる二つのスコア分布を結合するため,混合モデルの考え方を適用する.スコア分布は,所有するルールと公開ルールのそれぞれにLERSアルゴリズムを適用することにより求められる.LERSアルゴリズムにより,それぞれのクラスに分類したい対象がどの程度帰属するかを示すスコアが求められる.正規化されたスコアからEMアルゴリズムにより最適な混合比率を求め,分類器を構築する.提案法の有用性を評価するために,四つの実データを用いた数値実験を行う.考えられる四つの手法と比較され,提案法の有用性が示される.(著者抄録)

シソーラス用語： *モデル ,  *コンピュータ ,  解析 ,  最適化手法 ,  分類 ,  *利用
準シソーラス用語： EMアルゴリズム ,  アルゴリズム解析 ,  クラス分類 ,  *混合モデル ,  *分類機 ,  *有効活用

著者キーワード (10件)： ラフ集合 ,  決定ルール ,  プライバシー保護データ公開 ,  混合モデル ,  EMアルゴリズム ,  rough set ,  decision rule ,  privacy preserving data publishing ,  mixture model ,  EM algorithm

分類 (3件)： 人工知能  (JE08000Z) ,  計算理論  (JB02000A) ,  計算機利用技術一般  (JE01000C)

引用文献 (14件)：

• [1] B. C. M. Fung, K. Wang, R. Chen, and P. S. Yu: “Privacy-Preserving Data Publishing: A Survey of Recent Developments,” ACM Computing Surveys, Vol.42, No.14, 2010.
• [2] S. Hajian, J. Domingo-Ferrer, A. Monreale, D. Pedreschi, and F. Giannotti: “Discrimination- and privacy-aware patterns,” Data Mining and Knowledge Discovery, Vol.29, No.6, pp. 1733-1782, 2015.
• [3] L. Breiman: “Bagging Predictors, Machine Learning,” Vol.24, No.2, pp. 123-140, 1996.
• [4] J. Blaszczynski, R. Slowinski, and J. Stefanowski, “Variable consistency bagging ensembles,” Trans. on Rough Sets XI. LNCS, Vol.5946, pp. 4-52, 2010.
• [5] J. Blaszczynski, R. Slowinski, and J. Stefanowski: “Ordinal classification with monotonicity constraints by variable consistency bagging,” RSCTC 2010, Vol.6086, pp. 392-401, 2010.

タイトルに関連する用語 (5件)： 公開 ,  ルール ,  有効活用 ,  混合モデル ,  分類器