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J-GLOBAL ID：201802218740315669   整理番号：18A0112305

木質バイオマスの生産コスト構造とその低減策

Production Cost Structure and Cost Reduction Scenario of Woody Biomass in Japan

著者 (5件)： 浅田龍造 (国立研究開発法人科学技術振興機構低炭素社会戦略センター) ,  海邉健二 (東京大学大学院新領域創成科学研究科) ,  大友順一郎 (国立研究開発法人科学技術振興機構低炭素社会戦略センター) ,  大友順一郎 (東京大学大学院新領域創成科学研究科) ,  山田興一 (国立研究開発法人科学技術振興機構低炭素社会戦略センター)
資料名： 日本森林学会誌  (Journal of the Japanese Forest Society)
巻： 99  号： 5  ページ： 187-194(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： F0858A  ISSN： 1349-8509  CODEN： NSGICL  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 国土の約7割を森林が占める我が国において木質バイオマスの賦存量は大きいが,そのエネルギー利用は進んでいない。その理由として,木質バイオマスの生産コストが高いことやエネルギー利用の需給システムが未確立であることがあげられる。本研究では,人工林の地拵えから伐出までの一連のプロセスを対象として,高コストとされる木質バイオマスの生産プロセスに焦点を当て,地域別,傾斜度別,林業機械別にプロセスごとの詳細な積み上げ法により経済性評価を行った。その結果,木質バイオマスの生産コストに単位面積当たりの材積が大きな影響を及ぼすことを定量的に示した。また生産コストが低いとされるスウェーデンと比較したコスト構造の現状分析と,都道府県別に傾斜度がコストに及ぼす影響の感度解析を行った。それらの結果を基に,生産コスト低減のための技術的課題の抽出と,木質バイオマスの利用拡大を実現するための種々の条件と対策(技術シナリオ)を検討した。技術シナリオに基づく試算例として,木質バイオマスの生産コストは既存の対策の組み合わせにより,緩斜面については現状の約3分の1である約4,000円/m³ まで低減できる可能性を示した。(著者抄録)

シソーラス用語： *木質バイオマス ,  *製造原価 ,  スウェーデン王国 ,  経済性 ,  人工林 ,  伐木 ,  造林
準シソーラス用語： *生産コスト

著者キーワード (8件)： 木質バイオマス ,  生産コスト構造 ,  積み上げ法 ,  技術シナリオ ,  woody biomass ,  production cost structure ,  bottom-up approach ,  technological scenario

分類 (2件)： 生物燃料及び廃棄物燃料  (LB02020Y) ,  森林経営・経理  (FF01030I)

引用文献 (37件)：

• 福地晋輔・吉田茂二郎・溝上展也・村上拓彦・加治佐剛・太田徹志・長島啓子 (2011) 低コスト林業に向けた植栽密度の検討.日林誌 96: 303-308
• 平林慧遠・澤口勇雄・高橋健保・麻生臣太郎・立川史郎・佐々木一也・菊地智久 (2009) 作業路の作設能率とコストに影響を与える要因.岩手大学農学部演習林報告 40: 161-171
• 北海道水産林務部林務局森林整備課 (2016) 平成28年度 造林事業標準単価 (北海道)
• 井内正直 (2005) バイオマス資源の収集・運搬および利用の現状と課題.電力中央研究所報告 Y04016: 1-26
• 岩手県農林水産部森林整備課 (2014) 岩手県低コスト再造林事例集

タイトルに関連する用語 (1件)： 木質バイオマス