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J-GLOBAL ID：201802218839017929   整理番号：18A1336442

理科授業における統合的評価に関する事例的研究

A Case Study of Integrative Assessment in Science Lesson

著者 (3件)： 渡辺理文 (北海道教育大学教育学部札幌校) ,  野原博人 (川崎市立東柿生小学校) ,  森本信也 (横浜国立大学名誉教授)
資料名： 日本理科教育学会理科教育学研究  (理科教育学研究)
巻： 58  号： 4  ページ： 381-392(J-STAGE)  発行年： 2018年 
JST資料番号： L6042A  ISSN： 1345-2614  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究では, 教師と子どもをともに評価者として捉える「統合的評価」を実践するために, Crispの提案を援用し, 理科授業を計画・実践した。Crispの提案する統合的評価を実践するための枠組みは, (1)自分の学習や表現の判断, (2)評価規準の明確化, (3)方法と履歴の分析, (4)フィードバックの取り入れ, (5)意味のある課題に従事, (6)メタ認知活動, の六つである。実践した授業は, 小学校第4学年「空気と水の性質」の空気の性質についてである。この枠組みを援用した授業を分析した結果, 教師は診断的評価と形成的評価, 総括的評価を行うことで, 子どもの学習を支援していた。また, 子どもは, 自己評価¹⁾と相互評価²⁾を行うことで, 問題の解決を図っていた。教師と子どもがともに評価活動を行うことによって, 子どもは空気の性質に関する知識を構築していた。Crispの提案する統合的評価の六つの枠組みを機能させることは有効であり, 日本の理科教育にも援用可能であることが明らかになった。(著者抄録)

シソーラス用語： *学校教育 ,  *事例研究 ,  *評価基準 ,  フィードバック ,  空気 ,  教師 ,  子供 ,  評価 ,  科学教育 ,  *認識
準シソーラス用語： *理科授業 ,  相互評価 ,  理科教育 ,  *メタ認知 ,  *理科教育学

著者キーワード (10件)： 統合的評価 ,  自己評価 ,  相互評価 ,  相互作用 ,  小学校理科 ,  integrative assessment ,  self-assessment ,  peer-assessment ,  mutual interaction ,  elementary school science

分類 (1件)： 科学技術教育  (AA04000C)

引用文献 (15件)：

• Bloom, B.S., Hastings, J.T., & Madaus, G.F. (1971). <i>Handbook on Formative and Summative Evaluation of Student Learning</i>. New York: McGraw-Hill.
• Crisp, G.T. (2012). Integrative assessment: reframing assessment practice for current and future learning. <i>Assessment & Evaluation in Higher Education</i>, 37(1), 33-43.
• 藤田恵璽(1991)「子どもを生かす診断的評価・形成的評価・総括的評価」『児童心理』第45巻, 第13号, 56-62.
• 飯田寛志・後藤顕一(2015)「高等学校における相互評価表を用いた理科授業の実践とその検討-学習への取組意欲の高まりに着目して-」『理科教育学研究』第56巻, 第3号, 285-297.
• 梶田叡一・植田稔編(1976)『形成的評価による完全習得学習』明治図書, 53-181.

タイトルに関連する用語 (4件)： 理科授業 ,  統合 ,  評価 ,  研究