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J-GLOBAL ID：201802220680901930   整理番号：18A1341787

フェライト系ステンレス鋼中のCu粗大化挙動に及ぼすCr添加効果

Effect of Chromium Addition on the Coarsening of Cu-particle in Ferritic Stainless Steels

著者 (4件)： 山中大輔 (愛媛大学大学院理工学研究科(大学院生)) ,  小林千悟 (愛媛大学大学院理工学研究科) ,  濱田純一 (新日鐵住金ステンレス(株)研究センター) ,  神野憲博 (新日鐵住金ステンレス(株)研究センター)
資料名： 鉄と鋼
巻： 104  号： 7  ページ： 385-392(J-STAGE)  発行年： 2018年 
JST資料番号： F0332A  ISSN： 0021-1575  CODEN： TEHAA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 主に透過型電子顕微とエネルギー分散X線分光法を用いて,11.4%Cr-1.48%Cu(11Cr鋼)および23.7%Cr-1.48%Cu(24Cr鋼)フェライト系ステンレス鋼におけるCu粒子の粗大化を調査した。試料を1250°Cで溶体化処理後,800°Cで604.8ksまで等温時効した。鋼中の析出硬化は,時効中のCu粒子の析出により生じた。Cu粒子の粗大化に伴う24Cr鋼の硬度の低下は,時効中の11Cr鋼のそれより遅かった。Cu粒子のサイズ分布の正規化標準偏差は,時効中に増加し一定値で飽和に達した。Cu粒子の粗大化の動力学的解析は,24Cr鋼のCu粒子/マトリックスの界面エネルギーが11Cr鋼のそれより低く,一方,鋼の拡散係数はクロム濃度に依存しないことを示した。Cu粒子/マトリックスの界面で形成されたクロムの偏析は,Cu粒子の界面エネルギーを減少させ,Cu粒子の粗大化の遅延をもたらす可能性があった。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *ステンレス鋼 ,  *フェライト鋼 ,  クロム添加合金 ,  銅含有合金 ,  溶体化処理 ,  *銅 ,  結晶粒粗大化 ,  時効 ,  析出硬化 ,  標準偏差 ,  表面エネルギー ,  拡散係数 ,  *クロム ,  偏析 ,  界面 ,  *添加物効果
準シソーラス用語： *フェライト系ステンレス鋼 ,  等温時効

著者キーワード (10件)： 粗大化 ,  Cu沈殿 ,  フェライト系ステンレス鋼 ,  Cr添加 ,  透過型電子顕微鏡(TEM) ,  粗大化 ,  Cu沈殿 ,  フェライト系ステンレス鋼 ,  Cr添加 ,  透過型電子顕微鏡(TEM)

分類 (2件)： 組織的硬化現象  (WB01020C) ,  機械的性質  (WB02030U)

引用文献 (36件)：

• 1) I.M. Lifshitz and V.V. Slyozov: J. Phys. Chem. Solids, 19(1961), 35.
• 2) C. Wagner: Z. Elektrochem, 65(1961), 581.
• 3) C.J. Kuehmann and P.W. Voorhees: Metall. Mater. Trans. A, 27(1996), 937.
• 4) K. Osamura, H. Okuda, M. Takashima, K. Asano and M. Furusaka: Mater. Trans. Jim, 34(1993), 305.
• 5) Y. Kimura and S. Takaki: ISIJ Int., 37(1997), 290.

タイトルに関連する用語 (5件)： フェライト系ステンレス鋼 ,  Cu ,  挙動 ,  Cr ,  添加効果