抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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南極ビンセネス湾ポリニヤを起源とした陸棚水の沈み込みによる,深層水や底層水の形成の過程,近年進行しつつある南極底層水の昇温低塩化の機構の解明を目標として,2016年1月~2017年1月に海底3000m深から750m深に及ぶ水温・塩分を多層で計測する巨大な係留系を設置した。約50mの間隔で配置した43台のセンサーによる水温値は系統的に重なることもなく,1年間にわたり良好な記録が得られた。期間を通じ潮汐周期の変動が卓越していたが,数値フィルタで除去し温度差の分布・変動を調べると,1000m以深には水温がわずかに逆転あるいはほぼ一様となる層が数日間から数週間にわたり続く様子が随所にある事がわかった。(著者抄録)