抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿では,ロバスト制御における遠隔実験システムのアクティブラーニングの有効性について述べた。実践的なシステムを講義に導入することは困難であるが,実用的なシステム例なしで一般的な理論的開発に従うことによってのみ制御システムを設計し実装するために制御理論を理解することは通常困難である。この問題を解決するために,筆者らは,講義時間外でもロバストな制御理論を学習する学生に,アクティブな学習環境を提供するインターネット上で利用できる遠隔実験システムを開発した。開発した遠隔実験システムは,設計したコントローラのパラメータファイルがWebページを介してアップロードされると自動的に実験を行い,その後,制御実験結果を約1分で同じWebページに掲載した。開発したシステムを,2015年と2016年の講義「Advanced Automation」に導入し,ダクトのロバストなアクティブノイズコントロールの制御実験に使用した。設計したコントローラの数や実行頻度などの遠隔実験システムの使用状況を分析し,結果を学生が提出した最終報告と比較することによって,設計問題をうまくこなす活発な学生の数が遠隔実験システムを導入することにより,システムの導入以前の状況と比較して増加したことを確認した。アンケート結果からも同様の結果を得た。(翻訳著者抄録)