抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,様々なプラスチック材料に対する需要が増加しており,世界的な軽量化の傾向において,物理的性質の評価と解析の重要性が増加している。プラスチック材料の破壊と破壊のトラブルは,外観と色相の変化を含まない「熱的アタックの影響」によって引き起こされることが多い。熱分析にはDSC(示差走査熱量測定),DTA(示差熱分析),TGA(熱重量分析),TMA(熱機械分析)などがあるが,DSCは熱挙動を解析する有効な方法であるが,DSCによる「結晶性」プラスチック材料以外の有用で有効な知見を得ることは困難である。PS,ABS,PMMA,PVC,PCは,それらの優れたコスト性能のため広く使われてきたプラスチック材料であるが,代表的な「非晶質」プラスチック材料である。本研究では,T
g以上の温度で熱アタックの影響を受けた「非晶質」プラスチック材料に関する知識を得る方法としてTMAの有用性と有効性を調べた。その結果,T
g以上の温度で予熱処理を施した5種類の非晶質プラスチック材料の全てにおいて,収縮または非常に緩やかな膨張を示したが,線形膨張係数の勾配にもかかわらず,一般的に数倍になる線形膨張係数の勾配があった。(翻訳著者抄録)