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J-GLOBAL ID：201802223369660199   整理番号：18A0919282

天然ゴムの化学 天然ゴムの構造と物性

Structure and Properties of Natural Rubber

著者 (1件)： 河原成元 (長岡技科大)
資料名： 日本ゴム協会誌  (Journal of the Society of Rubber Science and Technology, Japan)
巻： 91  号： 5  ページ： 143-150  発行年： 2018年05月15日 
JST資料番号： G0157A  ISSN： 0029-022X  CODEN： NGOKAF  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 天然ゴムは自然発生ナノ複合材料であり,複雑な階層構造を有する。天然ゴムの一次構造はω¹-(trans)₂,-(cis)_n-α¹:すなわち,修飾ジメチルアリル基,2trans-1,4-イソプレン単位,約5000cis-1,4-イソプレン単位,および修飾プレノール基が,この順序で整列している。ω¹末端基とα¹末端基は,化学結合における引力に匹敵する強い引力を通して,蛋白質とリン脂質に引き寄せられる可能性がある。したがって,天然ゴムの三次元ネットワーク構造が蛋白質とリン脂質と共に形成され,ゲル画分を生成する。蛋白質とリン脂質は,平均直径1μmの天然ゴム粒子が,蛋白質とリン脂質のような非ゴム成分のマトリックス中に分散しているナノ粒子構造に組み込まれる。階層構造はエントロピー弾性だけでなくエネルギー弾性も実現する。それはゴムの新しい科学と技術を作り出し,分子と材料設計の新しい基準を開く。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *天然ゴム ,  ナノ複合材料 ,  エントロピー ,  ゲル ,  ナノ構造 ,  マトリックス組織 ,  リン脂質 ,  タンパク質 ,  ネットワーク構造 ,  化学結合 ,  階層構造 ,  末端基 ,  三次元 ,  自然発生 ,  動弾性係数 ,  損失正接 ,  周波数依存性 ,  応力歪曲線 ,  有機-無機ハイブリッド ,  弾性

分類 (1件)： ゴム  (YH07020M)

引用文献 (54件)：

• 1) 日本ゴム協会編,“ゴム工業便覧第4版”,日本ゴム協会編,日本ゴム協会,1994
• 2) Faraday, M. Q. J. Sci., 1826, 21, 19.
• 3) Williams, C. G. Proc. Roy. Soc. London, Ser. A, 1860, 10, 516.
• 4) Tilden, W. A. J. Chem. Soc., 1884, 47, 411.
• 5) Euler, W. Ber. Dtsch. Chem. Ges., 1897, 30, 1989.

タイトルに関連する用語 (3件)： ゴム ,  化学 ,  物性