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J-GLOBAL ID:201802223400848908   整理番号:18A1588176

Sgr A*周辺を周回する星の視線速度測定

Radial velocity measurements of an orbiting star around Sgr A*
著者 (14件):
資料名:
巻: 70  号:ページ: 74.1-74.15  発行年: 2018年 
JST資料番号: W2414A  ISSN: 0004-6264  CODEN: PASJA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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周回星S2/S0-2が銀河系の超大質量ブラックホール(SMBH)に次に最近接する間に,数10km s-1の不確かさでの視線速度(RV)測定が,2018年中ずっとポストNewton効果の検出を許すであろうと推定されている。RVで達成可能な最良の不確かさとその安定性を評価するために,著者らは,すばる望遠鏡とその近赤外線分光撮像装置IRCSを用いて,2014年から2016年までS2の近赤外,高分解能(R~20000)分光モニタリング観測を行った。Br-γ吸収線は2015年と2016年のスペクトルで検出されているが,2014年のスペクトルでは明確には検出されていなかった。検出したBr-γ吸収線を用いてS2のRVsを決定した。ジャックナイフ解析を用いて統計的不確かさを導き,分割サブデータ集合からスペクトルを結合した。著者らの3年間のモニタリングにおける波長較正は安定している,即ち,RVsにおける短期間(時間から日)の不確かさは~<0.5km s-1,長期間(3年間)の不確かさは1.2km s-1である。OHスカイラインの不完全な除去のような,系統的不確かさの潜在的な原因を徹底的に分析した。関係のある不確かさは数km s-1以下であると推定される。Br-γ線を用いた最終結果は2015年には877±25km s-1,2016年には1109±14km s-1である。Br-γに加えて2.113μmでの2つのHeI線を用いると,2016年の平均RVとその標準誤差は各々1114km s-1と5km s-1である。しかし,S2のベストフィット軌道パラメータによる予測RV曲線の周りに予想よりも大きなばらつきを見出したが,これは,まだ考慮されていない不確かさが他にもあることを暗示している。ニュートン力学と一般相対論によって推定されたRVs間の違いは,2018年における次回の近点通過の近くで約200km s-1に達するであろう。したがって,他の望遠鏡で得られる位置天文学データおよび分光学的データに加えて,2018年のすばるによるRV測定は,SMBHからの一般相対論的効果を検出するための重要なデータセットを形成するであろう。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
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星雲  ,  重力理論の実験的試験及び観測 
タイトルに関連する用語 (4件):
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