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J-GLOBAL ID:201802225324639947   整理番号:18A0532464

発癌性ナフタレンの代謝産物により誘導された酸化的DNA損傷の機構【Powered by NICT】

Mechanism of oxidative DNA damage induced by metabolites of carcinogenic naphthalene
著者 (8件):
資料名:
巻: 827  ページ: 42-49  発行年: 2018年 
JST資料番号: W2380A  ISSN: 1383-5718  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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ナフタレンは発癌性多環芳香族炭化水素,ヒトは大気汚染物質に曝露されている。ナフタレンは1,2 ヒドロキシナフタレン(1,2NQH_2),1,4-NQH_2, 1,2-ナフトキノン(1,2 NQ)および1,4 NQのような反応性中間体へのヒトにおける代謝される。ヒト癌関連遺伝子から~32P標識DNA断片を用いて,これらナフタレン代謝産物による酸化的DNA損傷を検討した。1,2NQH_2と1,4NQH_2はCu(II)の存在下でDNA損傷を誘導した。1,2NQH_2のDNA損傷活性は有意にニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(N ADH)の還元型の存在下で増加したが,1,4NQH_2のそれはそうではなかった。NADHの存在下では,1,2 NQがCu(II)-依存性DNA損傷を誘導したが,1,4 NQはそうではなかった。,還元電位に対応する,最低非占有分子軌道(LUMO)のエネルギー計算値は,1,4 NQの1,2 NQと 0.75eVで 0.67eVであると推定された。これらの結果は,1,2 NQが1,4 NQよりも容易に低下することを示唆した。1,2NQH_2 1,4NQH_2,及び1,2 NQとNADHは酸化的DNAマーカーとして8-オキソ-7,8-ジヒドロ-2′-デオキシグアノシン(8 オキソドグ)を形成した。カタラーゼとバソクプロインはDNA損傷を阻害し,H_2O_2とCu(I)が関与することを示唆した。これらの結果は,NQH_2sであるセミキノンラジカルを経由して対応するNQに酸化されること,およびH_2O_2とCu(I)は,酸化中に生成されることを示した。1,2 NQがNADHによる還元型レドックスサイクルを形成し,増強されたDNA損傷の原因となる。対応するセミキノンラジカルの生成を,電子常磁性共鳴(EPR)研究により支持された。結論として,1,2 NQ/1,2NQH_2の酸化還元サイクルは,1,4 NQ/1,4NQH_2よりもナフタレンの発癌性においてより重要な役割を果たしている可能性がある。Copyright 2018 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【Powered by NICT】
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分類 (2件):
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遺伝的変異  ,  有機化合物の毒性 
タイトルに関連する用語 (5件):
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