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J-GLOBAL ID：201802226676489345   整理番号：18A0990041

日本の風水害人的被害の経年変化に関する基礎的研究

BASIC STUDY ON TREND OF VICTIMS CAUSED BY STORM AND FLOOD IN JAPAN

著者 (1件)： 牛山素行 (静岡大学 防災総合センター)
資料名： 土木学会論文集 B1(水工学)(Web)  (Journal of Japan Society of Civil Engineers, Ser. B1 (Hydraulic Engineering) (Web))
巻： 73  号： 4  ページ： I_1369-I_1374(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： U0103B  ISSN： 2185-467X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 一般的に公開されている消防庁などの統計を利用して,日本の自然災害による死者・行方不明者などの経年傾向を検討した.1949~2014年の自然災害全体の死者・行方不明者数,1968~2014年の風水害による死者・行方不明者数は,いずれも統計的に有意な減少傾向が見られる.1970年代以降は増減傾向が不明瞭だが,10年移動平均値は小さくなっている.全壊,半壊,床上浸水家屋数についても傾向は同様である.「近年災害(被害)が激増している」という認識は適切でない.同じ期間における「不慮の事故」(火災,交通事故,山岳遭難,水難)による死者数の変化傾向は一様でなかった.時代の進歩に伴うハード面,ソフト面の対策の充実とともに,死者等が単純に減少していくものではないことが示唆される.(著者抄録)

シソーラス用語： *自然災害 ,  *損害 ,  *経時変化 ,  数 ,  人間 ,  移動平均法 ,  数値 ,  年年変動 ,  *日本
準シソーラス用語： 10年移動平均値 ,  死者・行方不明者数 ,  *人的被害 ,  *風水害

著者キーワード (6件)： damage to persons ,  damage to dwelling house ,  accident ,  natural disaster ,  storm and flood disaster ,  trend

分類 (1件)： 自然災害  (RA02030M)

引用文献 (7件)：

• 1) 沼本晋也・鈴木雅一・太田猛彦:日本における最近50年間の土砂災害被害者数の減少傾向,砂防学会誌,51,6,pp. 3-12,1999.
• 2) 内田太郎・西口幸希:歴史的に見た近年の土砂災害特徴,砂防学会誌,64,2,pp. 58-64.
• 3) 篠原慶規・小松光:近年の土砂災害による死者・行方不明者数の経年変動,砂防学会誌,68,5,pp. 3-9,2016.
• 4) 呂恒倹・宮野道雄:地震時の人的被害と地動加速度の関係に関する検討,自然災害科学,14,2,pp. 161-170,1995.
• 5) 牛山素行:豪雨災害の減少傾向に対する認識について,日本災害情報学会第17回研究発表大会予稿集,(印刷中),2016.

タイトルに関連する用語 (5件)： 日本 ,  風水害 ,  人的被害 ,  経年変化 ,  基礎的研究