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J-GLOBAL ID：201802226698915495   整理番号：18A1061647

フラストレーションによるスピン-1/2Heisenberg反強磁性体の強磁性基底状態の不安定化

The Destabilization of the Ferrimagnetic Ground State of a Spin-1/2 Heisenberg Antiferromagnet Owing to Frustrations

著者 (1件)： NAKANO Hiroki (Graduate School of Material Science, University of Hyogo)
資料名： 粉体および粉末冶金  (Journal of the Japan Society of Powder and Powder Metallurgy)
巻： 65  号： 5  ページ： 243-248(J-STAGE)  発行年： 2018年 
JST資料番号： F0691A  ISSN： 0532-8799  CODEN： FOFUA2  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： フラストレーション相互作用を伴うLieb格子上のS=1/2Heisenberg反磁性体を,数値対角化法によって研究した。数値結果が示唆したところでは,Lieb格子および正方格子の組合せによって得られた格子のモデルは,フラストレーション相互作用の強度が特定領域にある時,飽和磁化の三分の一より小さい非ゼロ自発磁化を持つ重要な状態を示した。この領域では,自発磁化は,フラストレーションの強度を変えることによって,徐々に変化した。フラストレーション相互作用における量子効果は,そのような弱い自発磁化が起こる相の出現に関係することを見出した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： 基底状態 ,  *強磁性 ,  *反強磁性体 ,  フラストレーション効果 ,  対角化 ,  飽和磁化 ,  正方格子 ,  自発磁化 ,  量子効果 ,  スピン ,  不安定性 ,  フェライト
準シソーラス用語： *Heisenberg反強磁性体 ,  Lieb格子

著者キーワード (8件)： フラストレーション ,  Heisenberg反強磁性 ,  数値対角化法 ,  自発磁化 ,  フラストレーション ,  Heisenberg反強磁性 ,  数値対角化法 ,  自発磁化

分類 (1件)： 磁性理論  (BM06020X)

引用文献 (66件)：

• 1) W. Marshall: Proc. R. Soc. London, Ser. A, 232 (1955) 48.
• 2) E. Lieb, D. Mattis: J. Math. Phys. (N.Y.), 3 (1962) 749.
• 3) H. Nakano, T. Shimokawa, T. Sakai: J. Phys. Soc. Jpn., 80 (2011) 033709.
• 4) H. Nakano, T. Sakai: Jpn. J. Appl. Phys., 54 (2015) 030305.
• 5) Y. Shirata, H. Tanaka, T. Ono, A. Matsuo, K. Kindo, H. Nakano: J. Phys. Soc. Jpn., 80 (2011) 093702.

タイトルに関連する用語 (5件)： フラストレーション ,  スピン ,  強磁性 ,  基底状態 ,  不安定化