文献

J-GLOBAL ID：201802227827531519   整理番号：18A2148997

展着剤を加用したブプロフェジン剤のナシマルカイガラムシに対する防除効果

Control effects of pesticide buprofezin supplemented with a spreading agent on San Jose scale, Comstockaspis perniciosa.

著者 (2件)： 富永晃好 (静岡大 農) ,  手柴真弓 (福岡県農林業総合試)
資料名： 九州病害虫研究会報  (Kyushu Plant Protection Research)
巻： 64  ページ： 61-67  発行年： 2018年11月28日 
JST資料番号： S0598A  ISSN： 0385-6410  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： Comstockaspis perniciosaは,日本のナシ,柑橘類,および他の経済的に重要な果樹を傷つける害虫である。150倍希釈機械油への1000倍希釈ブプロフェジンの添加は次世代C.perniciosaの密度を抑制した。さらに,ジオクチルスルホコハク酸ナトリウムおよびポリオキシエチレンアルキルエーテルに添加したブプロフェジンは,ブプロフェジン単独または機械油に添加した場合よりも,C.perniciosaに対して高い防除効果を示した。一般的に,C.perniciosaは5月末に孵化ピーク期に農薬で処理され,発生を効果的に制御する。それが2週間早く処理されると,その後ブプロフェジンは孵化の密度を抑制することができ,パラフィン拡散剤の添加により,より高い効果が生じる。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *カイガラムシ類 ,  *昆虫成長調整剤 ,  展着剤 ,  生息密度 ,  効果 ,  孵化 ,  油 ,  マルカイガラムシ科 ,  潤滑油 ,  果樹 ,  窒素複素環化合物 ,  芳香族化合物 ,  ウレア化合物 ,  硫黄複素環化合物
準シソーラス用語： Comstockaspis perniciosa ,  Diaspidiotus perniciosus ,  パラフィンオイル ,  ポリオキシエチレンアルキルエーテル ,  機械油 ,  防除効果

分類 (3件)： 果樹  (FC03042G) ,  昆虫・ダニによる植物被害  (FC04072U) ,  害虫に対する農薬  (FB06020U)

物質索引 (1件)： ブプロフェジン

引用文献 (13件)：

• 新井朋徳(2007)岩手県のリンゴ園におけるナシマルカイガラムシ歩行幼虫の発生時期 1.歩行幼虫の発生時期と有効積算温度との関係.北日本病虫研報 58:170-173.
• Asai, T., O. Kajihara, M. Fukada and S. Maekawa (1985) Studies on the mode of action of Buprofezin II. Effects on reproduction of the Brown planthopper, Nilaparvata lugens Stål (Homoptera: Delphacidae). Appl. Ent. Zool. 20: 111-117.
• 河合省三(1980)日本原色カイガラムシ図鑑.全国農村教育協会(東京),pp.455.
• 木村 学・大谷洋子・南方高志・森本涼子・藤本欣司(2016)和歌山県のモモ園における2種カイガラムシの発生と秋冬期防除.関西病虫研報 58:83-86.
• 木村佳子・櫛田俊明(2009)リンゴの「開花直前」におけるブプロフェジン剤のナシマルカイガラムシに対する効果.北日本病虫研報 60:270-273.

タイトルに関連する用語 (4件)： 展着剤 ,  ブプロフェジン ,  ナシマルカイガラムシ ,  防除効果