文献

J-GLOBAL ID：201802228155450217   整理番号：18A2205497

金属・半導体のアノード酸化研究の最前線 チタンおよびチタン合金のアノード酸化にもとづくナノチューブ皮膜の生成

著者 (2件)： 土谷博昭 (大阪大 大学院工学研究科) ,  藤本慎司 (大阪大 大学院工学研究科)
資料名： 表面技術  (Journal of the Surface Finishing Society of Japan)
巻： 69  号： 12  ページ： 600-604  発行年： 2018年12月01日 
JST資料番号： G0441B  ISSN： 0915-1869  CODEN： HYGIEX  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・チタンおよびチタン合金のアノード酸化によるチタニアナノチューブの生成,チタニアナノチューブ皮膜形成に及ぼす組成と組織の影響について解説。
・フッ化物を含まない酸性電解液中のチタンのアノード酸化ではバリヤ型皮膜が形成し,フッ化物が多すぎる場合はチタン表面がエッチングされるのみであるが,最適なフッ化物濃度では各細孔が分離したナノチューブ状酸化皮膜が形成。
・アノード酸化によりナノチューブ皮膜を形成する金属からなる2元系合金では全組成範囲においてナノチューブ皮膜が形成するが,ナノチューブ皮膜を形成する金属とナノポーラス皮膜を形成する金属の合金では組成により皮膜の形態が異なることが判明。
・ラメラ構造のTi-Al合金をアノード酸化して形成した皮膜は合金のラメラ構造を反映することを紹介。

シソーラス用語： チタン ,  チタン合金 ,  アノード酸化 ,  *陽極酸化皮膜 ,  ナノチューブ ,  酸化チタン ,  *微細構造 ,  細孔構造 ,  電解液 ,  フッ化物 ,  濃度依存性 ,  ナノ材料 ,  層状組織 ,  合金設計
準シソーラス用語： *チタニアナノチューブ ,  微細組織 ,  バリヤー膜 ,  ナノポーラス体 ,  層状構造 ,  組成依存性 ,  生成機構

分類 (2件)： 化成処理  (WC08050J) ,  変態組織,加工組織  (WB01030N)

引用文献 (49件)：

• 1)A. Fujishima, T. N. Rao, D. A. Tryk ; J. Photochem. Photobio. C: Photochem. Rev., 1, 1(2000).
• 2)R. Asahi, T. Morikawa, T. Ohwaki, K. Aoki, Y. Taga ; Science, 293, 269(2001).
• 3)Q. Zhang, L. Gao, J. Guo ; Appl. Catal. B: Environ., 26, 207(2000).
• 4)U. Bach. D. Lupo, P. Comte, J. E. Moser, F. Weissörtel, J. Salbeck, H. Spreitzer, M. Grätzel ; Nature, 395, 583(1998).
• 5)Y. Chiba, A. Islam, Y. Watanabe, R. Komiya, N. Koide, L. Han ; Jpn. J. Appl. Phys., 45, L638(2006).

タイトルに関連する用語 (6件)： アノード酸化 ,  研究 ,  チタン ,  チタン合金 ,  ナノチューブ ,  皮膜