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J-GLOBAL ID:201802229347572061   整理番号:18A1563066

日本の花崗岩斜面における土壌すべり痕中の土壌層の風化度に対する気候の影響

Climatic influences on weathering degree of soil layer in the soil-slip scar on granitic slopes in Japan
著者 (5件):
資料名:
巻: 39  号:ページ: 325-348  発行年: 2018年07月25日 
JST資料番号: X0735A  ISSN: 0389-1755  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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日本は,特に花崗岩質岩石地域において,地すべり災害を被っている。2014年には,日本の西部と中部で多くの斜面崩壊が発生し,70人以上が死亡した。花崗岩風化作用は,強い降雨の下でしばしば激しい地すべりを引き起こすグラウスとコアストーンを生み出す。この現象は長い間認識されてきた。しかし,これらの花崗岩地域の風化条件は調査されていない。本研究は,花崗岩地すべり地域における岩盤と土壌からの試料の化学的及び鉱物学的性質を調査した。中部から南西日本のいくつかの地域から採取した花崗岩質岩石を分析した。これらの地域全て,最近数十年に地すべりを被った。基盤岩,すべり面および表層土の一連の試料を,これらの地すべり傾向地域から収集した。鉱物学的及び化学的性質について,X線粉末回折分析(XRD)及びSEM-EDS分析を行った。石英,カリ長石,斜長石および黒雲母は主に岩盤試料で見出されたが,カオリン鉱物,雲母粘土鉱物及びバーミキュライトまたは14Åの中間鉱物のような粘土鉱物が土壌試料中に見出された。化学データに基づいて,化学的風化指標を計算した。Si-Al比,生産指数(PI),Si-Ti指数,変質の化学指標(CIA),風化の化学指数(CIW),Vogt比(V),変質の斜長石指数(PIA),修正風化ポテンシャル指数(MWPI),パーカー指数(WIP)とAl-Ti指数。これらの指標値は,岩盤,すべり面,上部表層土の順に風化進行を示した。気候影響を考慮するために,CIAとSi-Al比率の平均年間気温と化学指標の間の関係を調査した。土壌試料のCIA値は温度とともに増加したが,Si-Al比は温度と共に減少した。岩盤に対するそれらの値は相関を持たず,これは元の岩盤条件がこれらの地域にわたってほとんど同じであることを意味する。一方,平均年間降水量(1981~2010年)と風化指標との間には相関がないように見えた。結果は,中部・南西日本における花崗岩地すべり地域の化学的風化作用に及ぼす温度の影響を明確に示した。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
分類
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斜面安定,掘削変形  ,  岩盤の力学的性質 
引用文献 (55件):
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