抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,高効率の家庭用燃料電池として固体酸化物燃料電池(SOFC)の普及が進んでいる。そこで,SOFCの能力を活用するために,従来研究では小規模CEMSを提案していたが,発電量を各戸均等に割付けており,「電力を節約した家庭ほど得をする」という要素は持っていない。そこで,エネルギー消費自体を削減させることを狙いとして,「電力消費を抑えた家庭ほど得をする小規模CEMS」の実現を目指す。そのため,節約をすればするほど,その家の発電量が多くなる制御構成を提案する。具体的には,自家以外の2軒の消費電力平均値を発電量として割り付ける。本制御構成により,定数から自家消費電力の半分を減じた値が発電量となる。「半分」という係数は,これ以上大きくすると,発電量が負となる限界値である。また,CEMSとHEMSの設計に際しては,「利用者に節電を促す」をゴールとするゴール指向分析を用いた。上記の設計方針のもとに小規模CEMSシステムを構築し,2か月間の実家庭での運用を行った結果,非機能仕様である利用者に節電を促す役割を確認できた。(著者抄録)