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J-GLOBAL ID:201802230012707886   整理番号:18A0063784

日本の喜界島からのサンゴに記録された完新世海面水温の変動

Holocene sea surface temperature variations recorded in corals from Kikai Island, Japan
著者 (8件):
資料名:
巻: 51  号:ページ: e9-e14  発行年: 2017年 
JST資料番号: S0495A  ISSN: 0016-7002  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 短報  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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東アジアにおける文明の進化及び衰退と関係していることから,「完新世最温暖期」(7.0~5.0kyrBP)から中期完新世の寒冷乾燥期(4.6~4.0kyrBP)への変遷の際の気候の季節的及び年々の特徴を理解することは重要である。この特徴を調べるために,喜界島からの現生及び化石(4.9kyr)サンゴを用いて季節スケールでの海面水温(SST)を再構築し,海水の酸素同位体比(δ18Oseawater)を測定した。4.9kyrで観測されたSST及びδ18Oseawaterの変化のより大きな変動幅は,東アジアモンスーン循環が現在より強かった可能性を示唆する。本研究でまとめたサンゴ記録は,喜界島からの過去の研究と合わせて,完新世最温暖期のSSTの最大の変動幅は4.9kyrに記録されており,急激な寒冷気候への変化が完新世最温暖期及び北西太平洋のPulleniatina極小イベント(PME)に起こったことを示す。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
分類
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水圏・生物圏の地球化学  ,  第四紀 
引用文献 (19件):
  • Abram, N. J., Weber, J. M., Davies, P. J. and Dullo, W. C. (2001) Biological response of coral reefs to sea surface temperature variation: evidence from the raised Holocene reefs of Kikai-jima (Ryukyu Islands, Japan). Coral Reefs 20, 221-234.
  • Beck, J. W., Edwards, R. L., Ito, E., Taylor, F. W., Recy, J., Rougerie, F., Joannot, P. and Henin, C. (1992) Sea-surface temperature from coral skeletal strontium/calcium ratios. Science 257, 644-647.
  • Cahyarini, S. Y., Pfeiffer, M., Timm, O., Dullo, W. C. and Schonberg, D. G. (2008) Reconstructing seawater δ18O from paired coral δ18O and Sr/Ca ratios: Methods, error analysis and problems, with examples from Tahiti (French Polynesia) and Timor (Indonesia). Geochim. Cosmochim. Acta 72, 2841-2853.
  • Hu, C., Henderson, G. M., Huang, J., Xie, S., Sun, Y. and Johnson, K. R. (2008) Quantification of Holocene Asian monsoon rainfall from spatially separated cave records. Earth Planet. Sci. Lett. 266, 221-232.
  • Juillet-Leclerc, A. and Schmidt, G. (2001) A calibration of the oxygen isotope paleothermometer of coral aragonite from Porites. Geophys. Res. Lett. 28, 4135-4138.
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