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J-GLOBAL ID:201802230860407373   整理番号:18A2174470

大型藻類を対象としたマリンバイオリファイナリー研究の成果と展望-食品化学分野での新展開を目指して

The Latest Findings and Outlook of Marine Biorefinery Research for Macro Algae: Aiming for Development of Research Findings in the Field of Food Chemistry
著者 (3件):
資料名:
巻: 223  号:ページ: 355-366  発行年: 2018年11月01日 
JST資料番号: S0046A  ISSN: 0919-9772  CODEN: FFIJER  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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バイオリファイナリーとは,バイオマスを原料としてバイオ燃料や化成品を製造する技術として定義される。著者らは,バイオマスとして,日本産のLessonaceae(Eisenia bicyclis,Eisenia arborea,Ecklonia cava,Ecklonia kurome,およびEcklonia stolonifera)を用いて,海洋バイオリファイナリーに関する研究を活発に行っている。本レビューにおいて,著者らは以下の3つの領域における最新の研究結果を紹介する:(1)フロロタンニンとそれらの新しい生理学的機能,(2)海藻分解細菌の分離と応用,(3)アルギン酸からの希少糖の生産。褐藻類に特異的に含まれるフロロタンニンは新しい機能性ポリフェノールとして注目されている。新しい生理学的機能として,Lessoniaceaeに含まれるフロロタンニン(エクオールとそのオリゴマ)は,合成抗グリケーション剤であるアミノグアニジンよりも優れた抗グリコシル化活性を有することが分かった。アワビの腸から新たに分離された海洋細菌Formosa haliotis MA1株は多くの炭化水素分解遺伝子を有し,藻類多糖類を分解する。アルギン酸は褐藻類に最も豊富に含まれる粘液多糖類である。菌株MA1はアルギン酸からコハク酸を生産する能力を有することも明らかになった。さらに,海洋細菌Falsirhodobacter属alg1は,腐敗した褐藻類から分離された2つの新規アルギン酸リアーゼ(AlyFRAおよびAlyFRB)を有する。筆者らはアルギン酸リアーゼの組換え蛋白質を用いて,アルギン酸から希少糖(4-デオキシ-L-エリスロ-5-ヘキソースウロン酸)を高純度で高収率で生産することに成功した。2016年9月に,著者らの研究結果と製品を世界に普及させるために,三重大学海藻バイオリファイナリー研究センターを設立した。(翻訳著者抄録)
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分類 (1件):
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海藻類 
引用文献 (50件):
  • 国立研究開発法人科学技術振興機構, 戦略的創造研究推進事業チーム型研究CREST/個人型研究さきがけ,「藻類・水圏微生物の機能解明と制御によるバイオエネルギー創成のための基盤技術の創出」, http://www.jst.go.jp/presto/bioenergy/
  • 藻類完全利用のための生物工学技術の集約, http://www.jst.go.jp/presto/bioenergy/scholar/crest2.html#t01
  • T. Shibata, S. Kawaguchi, Y. Hama, M. Inagaki, K. Yamaguchi and T. Nakamura, J. Appl. Phycol., 16, 291-296(2004).
  • 寺脇利信, 新井章吾, ′′有用海藻史′′, 大野正夫編著, 内田老鶴圃, 2004, pp.133-158.
  • 倉島彰, ′′藻類ハンドブック′′, 渡邉信監修, NTS, 2012, pp.598-601.
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