文献

J-GLOBAL ID：201802232068783081   整理番号：18A0827606

ハイブッシュブルーベリーにおける夏秋季開花性の品種間差

The Differences of Summer-autumn Flowering Among Highbush Blueberry Cultivars

著者 (5件)： 熊谷初美 (岩手大学大学院連合農学研究科) ,  村上政伸 (岩手大学農学部附属寒冷フィールドサイエンス教育研究センター) ,  小森貞男 (岩手大学農学部) ,  壽松木章 (岩手大学農学部) ,  渡邉学 (岩手大学農学部附属寒冷フィールドサイエンス教育研究センター)
資料名： 園芸学研究  (Horticultural Research (Japan))
巻： 17  号： 1  ページ： 33-40(J-STAGE)  発行年： 2018年 
JST資料番号： L4829A  ISSN： 1347-2658  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ハイブッシュブルーベリーの夏秋季開花を夏秋季採りもしくは二季採りに応用することを目的とし,ハイブッシュブルーベリー78品種について,夏秋季開花の発生時期およびその程度を調査した.‘Bluetta’, ‘Puru’ および‘Bluecrisp’では調査期間内の発生数が多かったことから,夏秋季開花しやすい品種と考えられた.また,7月中下旬~11月上中旬に夏秋季開花が見られ,70~100 cm程度の新梢の先端で開花した.‘Bluetta’, ‘Patriot’ および‘Spartan’ではシュートおよびサッカーで,‘Bluecrisp’ ではシュートのみで夏秋季開花が発生した.夏秋季に開花した花序は,春季開花とは異なり,花房を形成せず,当年に伸長した新梢の先端部の各葉腋に1つずつ小花をつけた.また,新梢当たりの小花数は3.9~4.8個であった.2014年および2015年と比較して,夏秋季開花の発生数が多かった2013年の7月は,日中の気温がやや低く,寡日照であり,9, 10月は高温であったことから,夏秋季開花の発生と気象条件の関連が示唆された.(著者抄録)

シソーラス用語： *ブルーベリー ,  *開花 ,  *品種差 ,  栽培品種 ,  花序 ,  植物成長 ,  日照時間 ,  気象条件 ,  夏秋どり栽培 ,  花房 ,  小花 ,  新梢 ,  *Vaccinium corymbosum ,  *果物 ,  植物生理
準シソーラス用語： *ハイブッシュブルーベリー

著者キーワード (8件)： 不時開花 ,  花芽分化 ,  二季採り ,  Vaccinium corymbosum L. ,  floral differentiation ,  two-season harvesting ,  unseasonable blooming ,  Vaccinium corymbosum L.

分類 (2件)： 果樹  (FC03042G) ,  植物生理学一般  (EH02010Y)

引用文献 (17件)：

• 阿部和幸・荒川 修.2015.第3章 リンゴ.p. 76.金浜耕基編著.果樹園芸学.文永堂.東京.
• Eck, P. 1988. Four plant development. p. 44. Blueberry Science. Rutgers University Press. London.
• 堀内直美・車 敬愛・星野裕昭・荻原 勲.2013.休眠前の高温・長日処理がブルーベリー3種の形態および生態に及ぼす影響.園学雑.12: 281-288.
• 小松春喜.2015.第8章 特産果樹.p. 240.金浜耕基編.果樹園芸学.文永堂.東京.
• 黒田治之.2002.VI成長,開花と結実.p. 140.間苧谷 徹編著.新編果樹園芸学.化学工業日報社.東京.

タイトルに関連する用語 (5件)： ハイブッシュブルーベリー ,  夏 ,  秋季 ,  開花 ,  品種間差