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J-GLOBAL ID：201802232597035727   整理番号：18A0116221

東日本大震災と人々の絶対的リスク回避度-金融リテラシーの観点から-

Risk Aversion Parameters before and after the Great East Japan Earthquake

著者 (1件)： 四塚朋子 (追手門学院大学経済学部)
資料名： 日本リスク研究学会誌  (Japanese Journal of Risk Analysis)
巻： 27  号： 1  ページ： 3-9(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： L2237A  ISSN： 0915-5465  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： めったに起きない大惨事では我々が基本的優先パラメータの変化を推測できるリスクに関係する意思決定での人々の行動を変化させる可能性がある。東日本大震災等の大規模な自然災害が人々をより大きい(あるいは小さい)リスク回避へ向かわせるかどうかは多くの社会科学者の大きい関心事であろう。この論文の目的は,(1)大惨事が絶対リスク嫌悪(ARA)パラメータのレベルに影響するかどうか,また(2)ARAへのそのような影響(もしあるとしたら)が年齢,性,教育,住宅区域,金融リテラシーと資産等の特性に関係するかどうかに関しての経験的証拠を提供することである。我々のデータセットは東日本大震災の前後に測定した342種のパネルデータからなる。我々の結果は経済的リテラシーの低い個人には地震への応答で彼らのARAを増加させる弱い傾向があるが,ARAパラメータのレベルへの地震の影響は総合的に大きくないことを示唆する。また我々は驚くべきことにARAへの富の影響は金融リテラシーのレベルに依存して逆の徴候があることを見いだした。

シソーラス用語： *震災 ,  *リスク管理 ,  能力 ,  金融 ,  パラメータ推定 ,  自然災害 ,  *因子 ,  因子分析 ,  環境影響 ,  集合
準シソーラス用語： *東日本大震災 ,  *リスク回避 ,  リテラシー ,  *影響因子 ,  データセット

著者キーワード (8件)： absolute risk aversion ,  financial literacy ,  panel data ,  natural disasters ,  absolute risk aversion ,  financial literacy ,  panel data ,  natural disasters

分類 (2件)： 環境問題  (SA01020V) ,  自然災害  (RA02030M)

引用文献 (12件)：

• Arrow, K. J., (1970) Essays on the Theory of Risk-Bearing. North-Holland.
• Barsky, R. B., Juster, A. F. T., Kimball, M. S., and Shapiro, M. D., (1997) Preferences parameters and behavioral heterogeneity: An experimental approach in the health and retirement study, Quarterly Journal of Economics, 112(2), 537-579.
• Becker, G. M., Degroot, J., and Marschak, J., (1964) Measuring utility by a single response sequential method, Behavioral Science, 9(3), 226-232.
• Cameron, L. and Shah, M., (2012) Risk-taking behavior in the wake of natural disasters, IZA Discussion Papers, No. 6756.
• Cohen, A., and Einav, L., (2007) Estimating risk preferences from deductible choice, American Economic Review, 97(3), 745-788.

タイトルに関連する用語 (5件)： 東日本大震災 ,  リスク回避 ,  金融 ,  リテラシー ,  観点