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J-GLOBAL ID：201802233517444970   整理番号：18A0359765

環礁堆積物に付加された重金属の化学種とその挙動

著者 (4件)： 伊藤理彩 (東大 大学院理学系研究科) ,  大森貴之 (東大 総合研究博物館) ,  米田穣 (東大 総合研究博物館) ,  高橋嘉夫 (東大 大学院理学系研究科)
資料名： 日本地球化学会年会要旨集(Web)  (Abstracts of Annual Meeting of the Geochemical Society of Japan (Web))
巻： 64th  ページ： ROMBUNNO.3C01(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： U1296A  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 環礁の堆積物は炭酸カルシウムを主成分としており,大陸から離れた閉鎖的環境で,島で使用される工業製品も特定できるため,環境化学に適した地域であると考えられる。本研究では環礁堆積物表層で濃集している元素の起源およびそれらの濃集メカニズムについて報告する。試料はマーシャル諸島マジュロ環礁の3つの島から深度別に採取した。各元素の起源の特定のため,X線吸収微細構造(XAFS)解析を行った。また堆積物の年代は,堆積物中の主要構成物である有孔虫を用いた¹⁴C年代測定により決定した。¹⁴C年代測定の結果,人為起源と考えられる重金属は1900年代の島の都市化以降に表層に付加した可能性が高いことが分かった。その中でも亜鉛は,銅との合金の微粒子として存在しているもののほか,有孔虫内のカルサイトや二次的に生じたアパタイトと共沈しているものがあることが判明した。特に後者は固定され,環境中には流出しにくいことが分かった。(著者抄録)

シソーラス用語： *珊瑚礁 ,  *海底堆積物 ,  *化学種 ,  *重金属 ,  マーシャル諸島共和国 ,  蛍光X線分析 ,  ICP-MS分析 ,  *走査電子顕微鏡 ,  エネルギー分散X線分光分析 ,  XANES ,  変化 ,  濃縮 ,  挙動
準シソーラス用語： *環礁 ,  人為的影響 ,  地球化学的濃集 ,  地球化学的挙動

分類 (2件)： 水圏・生物圏の地球化学  (DD01030A) ,  重金属とその化合物一般  (SB05021R)

タイトルに関連する用語 (5件)： 環礁 ,  堆積物 ,  重金属 ,  化学種 ,  挙動