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J-GLOBAL ID：201802233968662300   整理番号：18A0322773

火砕堆積物の物性を踏まえた氾濫解析手法の開発~流出解析モデルの高精度化へ向けた試み~

著者 (2件)： 五十嵐和秀 (土木研) ,  五十嵐和秀 (エル・コーエイ)
資料名： 土木研究所資料  (Technical Report of PWRI)
号： 4364  ページ： 75-78  発行年： 2017年12月 
JST資料番号： J0096A  ISSN： 0386-5878  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・火山噴火後の降雨や風化作用を経て表土の粗粒化が進行した際の,浸透能の時系列変化や,降雨・流出の量的・時間的な関係は未解明。
・土砂災害緊急情報に必要な流出解析計算は,浸透能は降雨中に一定,斜面侵食量は発生しないという仮定で行われており,噴火による降灰後の浸透能低下および土砂流出は無視。
・土石流氾濫範囲を精度よく推定するためには,斜面の浸透能・斜面侵食量を適切に設定し,流出解析モデル(kinematic waveモデル)から得られる流量を高精度化することが必要。
・流出解析モデル(kinematic waveモデル)では,斜面流と河道流に分けて,(1)斜面流計算:連続式により,有効降雨に応じた斜面下流端における単位幅流量の時系列変化を計算。(2)河道流計算:(1)で求めた斜面の単位幅流量を河道に横流入させて,河道下流端における河道流量を計算。
・桜島有村川の観測斜面において,降灰期と無降灰期の観測データを比較して,降灰後に浸透能が低下し,斜面流出量が増加することを確認。

シソーラス用語： *火砕流堆積物 ,  *流出解析 ,  *改良 ,  噴火活動 ,  情報 ,  緊急対策 ,  土砂災害 ,  能力 ,  浸透 ,  洪水 ,  土石流
準シソーラス用語： 緊急情報 ,  *高精度化 ,  浸透能 ,  浸透能低下 ,  土砂災害緊急情報 ,  土石流氾濫 ,  *氾濫解析 ,  *流出解析モデル

分類 (2件)： 一般,砂防工学  (RC12010B) ,  自然災害  (RA02030M)

引用文献 (3件)：

• Kisa et Al (2014); ′′ Impact of Short-term Temporal Changes in Volcanic Ash Fall on Rainfall Threshold or Debris Flow Occurrence in Sakurajima,Japan ′′, International Journal of Erosion Control Engineering Vol.7 , No.3
• 田方智ほか(2007):「新規細粒火山灰が堆積した流域における分布型流出解析モデルの検討」,砂防学会誌,Vol.60,No.4,p.15-24
• 寺本行芳ほか(2004):「桜島の荒廃斜面における表面侵食による土砂流出と植生の影響」,砂防学会誌,Vol.57,No.1,p.3-12

タイトルに関連する用語 (9件)： 火砕堆積物 ,  物性 ,  氾濫 ,  解析手法 ,  開発 ,  流出解析 ,  モデル ,  高精度化 ,  試み