文献
J-GLOBAL ID:201802235525143911   整理番号:18A1154078

ドネペジルはげっ歯類ミクログリアにおけるPI3K経路を介して細胞内Ca2+動員を抑制する【JST・京大機械翻訳】

Donepezil suppresses intracellular Ca 2+ mobilization through the PI3K pathway in rodent microglia
著者 (9件):
資料名:
巻: 14  号:ページ: 258  発行年: 2017年 
JST資料番号: U7329A  ISSN: 1742-2094  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
ミクログリアは,免疫刺激に反応して活性化されると,炎症誘発性サイトカインまたは一酸化窒素(NO)を含む多くの因子を放出する自然免疫細胞である。アルツハイマー病(AD)の病態生理は,ミクログリアにより仲介される炎症反応に関連する。細胞内Ca2+シグナル伝達はNOやサイトカインの放出などのミクログリア機能に重要である。さらに,細胞内Ca2+シグナル伝達の変化はADの病態生理の基礎となるが,アセチルコリンエステラーゼ阻害剤であるドネペジルがミクログリア細胞における細胞内Ca2+動員にどのように影響するかは不明のままである。ドネペジルによる前処理がフラ-2イメージングを用いて細胞内Ca2+動員に影響を及ぼすか否かを調べ,げっ歯類ミクログリア細胞における食作用アッセイによる食作用活性に及ぼすドネペジルの影響を試験した。本研究では,ドネペジルによる前処理が,ラットHAPIおよびマウス初代ミクログリア細胞の両方においてTNFα誘導持続細胞内Ca2+上昇を抑制することを観察した。一方,ドネペジルによる前処理はげっ歯類ミクログリアにおけるTNFR1とTNFR2のmRNA発現を抑制しなかった。アセチルコリンによる前処理は,ニコチンα7受容体を介してTNFα誘導細胞内Ca2+上昇を抑制したが,ドネペジルは抑制しなかった。加えて,シグマ1受容体はTNFα仲介細胞内Ca2+上昇のドネペジル誘導抑制に関与しなかった。ドネペジルによる前処理は,げっ歯類ミクログリア細胞におけるPI3K経路を介してTNFα誘導細胞内Ca2+上昇を抑制した。DAF-2イメージングを用いて,ドネペジルによる前処理はTNFα処理により誘導されたNOの産生を抑制し,PI3K経路はげっ歯類ミクログリア細胞におけるNO産生のドネペジル誘導抑制に重要であることを見出した。最後に,食作用アッセイにより,ドネペジルによる前処理はPI3Kを介してげっ歯類ミクログリア細胞の食作用活性を促進するが,MAPK/ERK経路は促進しないことを示した。これらは,ドネペジルがげっ歯類脳におけるPI3K経路を介してミクログリア機能を直接調節できることを示唆し,脳におけるドネペジルの効果を理解するのに重要である可能性がある。Copyright 2018 The Author(s) All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (1件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
細胞生理一般 
引用文献 (65件):
タイトルに関連する用語 (5件):
タイトルに関連する用語
J-GLOBALで独自に切り出した文献タイトルの用語をもとにしたキーワードです

前のページに戻る