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J-GLOBAL ID：201802235640166929   整理番号：18A0539849

沿岸海域における栄養塩濃度決定要因と堆積物

The Nutrient Dynamics and Bottom Sediment in Coastal Water

著者 (7件)： 多田邦尚 (香川大 農) ,  多田邦尚 (香川大 瀬戸内圏研究セ) ,  中嶋昌紀 (大阪府環境農林水産総合研 水技セ) ,  山口一岩 (香川大 農) ,  朝日俊雅 (香川大 農) ,  一見和彦 (香川大 農) ,  一見和彦 (香川大 瀬戸内圏研究セ)
資料名： 沿岸海洋研究  (Bulletin on Coastal Oceanography)
巻： 55  号： 2  ページ： 113-124  発行年： 2018年02月28日 
JST資料番号： L3747A  ISSN： 1342-2758  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 沿岸海域における海水中の栄養塩濃度低下と栄養塩循環に係る海底堆積物の役割について,主に著者のグループが得た知見を総合して考察した。瀬戸内海は高度経済成長期には著しく富栄養化が進行したが,1973年の瀬戸内法の施行以降には,栄養塩濃度は徐々に減少している。特に無機三態窒素(DIN)濃度の減少は主には瀬戸内法の効果と考えられるが,それだけでは説明できない。著者らのこれまでの研究結果を総合して考えると,沿岸海域では,海底堆積物からの栄養塩溶出が水柱の栄養塩濃度に大きく影響していると考えられた。さらに,堆積物からの栄養塩溶出量測定には問題が残されているものの,栄養塩の溶出が水温や表層堆積物の有機物含量に制御されている事や,ベントスの影響は少ない事が明らかとなった。(著者抄録)

シソーラス用語： *海洋汚濁 ,  *沿岸帯 ,  *栄養塩類 ,  因子 ,  窒素 ,  海底堆積物 ,  溶出 ,  瀬戸内海 ,  決定因子
準シソーラス用語： DIN

分類 (1件)： 海洋汚濁  (SB02040B)

引用文献 (40件)：

• 1)松岡聡・吉松定昭・小野哲・一見和彦・藤原宗弘・本田恵\n二・多田邦尚(2005):備讃瀬戸東部(香川県沿岸)における\nノリ色落ちと水質環境.沿岸海洋研究,43,77-84.
• 2)西川哲也(2007):珪藻赤潮の発生とノリ養殖への色落ち被\n害.海洋と生物,172,405-409.
• 3)水産庁瀬戸内海漁業調整事務所(2008):平成19年瀬戸内海の\n赤潮.67pp.
• 4)Imai, I., M. Yamaguchi and Y. Hori(2006): Eutrophication and\noccurrences of harmful algal blooms in the Seto Inland Sea,\nJapan. Plankton and Benthos Research, 1, 71-84.
• 5)Nishikawa, T., Y. Hori, S. Nagai, K. Miyahara, Y. Nakamura, K.\nHarada, M. Tanda, T. Manabe and K. Tada(2010): Nutrient and Phytoplankton Dynamics in Harima-Nada, Eastern Seto Inland\nSea, Japan during a 35Year Period from1973 to 2007. Estuaries\nand Coast, 33, 417-427.

タイトルに関連する用語 (4件)： 沿岸海域 ,  栄養塩濃度 ,  要因 ,  堆積物