抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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水分が高く変敗しやすい生ワカメをヒツジ用飼料として,配合飼料および乾草や稲わらを組み合わせて水分を調整し,ワカメサイレージとして利用する方法を検討した。試験1ではワカメの割合を0%,10%,20%,30%,40%,50%および60%に設定し,それにチモシー乾草および配合飼料を加えて,試験2ではワカメの割合を50%に固定し,稲わらと配合飼料の割合を変えて(稲わら20~50%),さらに乳酸菌製剤を加えてワカメサイレージをパウチ法で調製した。調製したワカメサイレージは2か月間室内で保管した。試験1で調製されたワカメサイレージの水分はワカメの割合が50~60%の区で高く(P<0.001),ワカメ60%区で61.9%となった。乳酸含量もワカメの割合が高い区で高く,ワカメ60%区で4.67%,pHは4.03となった。試験2の稲わらを用いたワカメサイレージは,稲わらの割合が低い区で乳酸含量は高く,pHは低かった。また,乳酸菌を添加した区の乳酸含量は無添加区より高く,稲わら20%に乳酸菌を添加した区ではpHは4.10,乳酸含量は4.92%であった。以上のことから,ワカメの割合を50~60%とし,それに配合飼料と乾草とを混ぜて調製することにより,良質なサイレージとなることが示された。さらに,粗飼料源として稲わらを20%程度加えても良質なサイレージが調製でき,乳酸菌を加えることによりさらに良質なサイレージとなることが示された。(著者抄録)