抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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目的:慢性腎臓病(chronic kidney disease、CKD)の5期患者における血清ヘプシジン(Hepcidin)の発現レベル及び血清25-ヒドロキシビタミンD[25(OH)D]との関係を検討する。方法 CKD5期患者85例を選び、その中に維持性血液透析(MHD群)55例、非透析群30例;健常者30名を対照群とした。3つの群の血清におけるHepcidinと25(OH)Dのレベルを測定した。MHD群,非透析群では,ヘモグロビン,カルシウム,リン,副甲状腺ホルモン(PTH),血清フェリチン(SF),血清鉄(SI),トランスフェリン飽和度(TSAT),C反応性蛋白質(CRP),血清クレアチニン(Scr)などの臨床指標を測定した。Hepcidinと25(OH)Dの間の相関を分析した。【結果】MHD群,非透析群および対照群におけるHepcidin濃度は,それぞれ(91.8±11.3)μg/L,(58.9±5.27)μg/Lおよび(46.9±5.95)μg/Lであった。25(OH)Dレベルはそれぞれ(25.9±3.25)μg/L、(29.2±4.21)μg/L、(36.9±3.65)μg/Lであり、群間に有意差があった(P<0.05)、85例の患者の中には、有意差が認められた(P<0.05)。28例25(OH)D欠乏、32例25(OH)D不足、25例25(OH)D正常。25(OH)D正常群と比較して、欠乏群の血清Hepcidin、CRP及び不足群のPTHは明らかに上昇し、両群のヘモグロビンは明らかに低下し、統計学的有意差が認められた(P<0.05)。相関分析の結果,CKD5期患者の血清Hepcidinレベルはヘモグロビン,SI,25(OH)Dと負の相関があった(r=-0.436,P<0.01;r=-0.337,P<0.05;r=-0.578,P<0.05)。SF,CRPと正の相関があった(r=0.406,P<0.05;r=0.366,P<0.05)が,血中カルシウム,リン,PTH,SCr,アルブミンとは相関性がなかった(P>0.05)。多変量線形回帰分析により、Hepcidinはヘモグロビン、CRP、SFと関連がある(P<0.05)。結論:CKD5期患者におけるHepcidinの発現レベルは上昇し、特にMHD群において明らかになった。Hepcidinの発現レベルは貧血、炎症及び鉄負荷状態と密接な関係がある。25(OH)D欠乏または不足はCKD5期患者によく見られるが、25(OH)D欠乏患者の血中Hepcidinは上昇するが、多変量線形回帰分析はHepcidinとの相関性を示さなかった。Data from Wanfang. Translated by JST【JST・京大機械翻訳】