抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
自己表現を目的とした作曲の初期段階で旋律と伴奏の組み合わせを制作するためには,自由度が高く携帯性が高い作曲手段が有効である。本論文ではこの「伴奏と旋律の組み合わせ」を『音楽スケッチ』と定義する。作曲・楽器初心者は音楽的な専門知識や楽器演奏の技能が不足しているため,自然な音楽スケッチの入力に関してシステムによる支援が必要となる。これを支援しうるものとして,パラメータ調整による自動作曲システムやリアルタイム入力が可能な作曲アプリが開発されているが,携帯性の高いデバイスで自然な音楽スケッチを容易に入力できる自由度の高いシステムは存在しない。本論文では,伴奏に合わせて自然な旋律をスマートフォン上でリアルタイム入力できるシステムを構築することで,リアルタイム入力の素養をもつ作曲・楽器初心者が容易に音楽スケッチを制作できるシステムを提案する。また,提案システムをアプリとして実装し,一般公開での広範囲な利用実験により提案システムの評価を行い,作曲の初期段階における提案システムの有効性を示した。(著者抄録)