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J-GLOBAL ID：201802238436191937   整理番号：18A1011148

ジャーナル表面温度の予測精度を高める新たな熱流体潤滑モデル

A New THL Model for High Accuracy of Predicted Journal Surface Temperature

著者 (3件)： 畠中清史 (九州工業大学 情報工学部 機械情報工学科) ,  馬場祥孝 ((株)神戸製鋼所 機械事業部門 開発センター 技術開発部) ,  亀山裕樹 ((株)神戸製鋼所 機械事業部門 開発センター 技術開発部)
資料名： トライボロジスト  (Journal of Japanese Society of Tribologists)
巻： 63  号： 5  ページ： 360-367(J-STAGE)  発行年： 2018年 
JST資料番号： F0390A  ISSN： 0915-1168  CODEN： TORAEO  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 大型高速回転機械を支えるジャーナル軸受に熱流体潤滑(THL)理論を適用し,運転中の最大パッド表面温度が許容限界値以下であることを確認した。伝統的なTHLモデルによって予測された温度は,測定値と良く一致した。しかし,予測されたジャーナル表面温度は測定と同等ではない。本研究では,まず,油膜中のせん断流により生成された膜から放出される熱量を,パッド表面近傍の膜では適切に評価する一方,ジャーナル表面近傍の膜では過大に評価していることを示した。次に,パッド表面近傍の油膜温度とジャーナル表面近傍の温度を独立に求める,すなわち,前者の温度は油膜の従来のエネルギー方程式で解き,後者の温度はジャーナル表面との相対座標系で記述した方程式を用いて解く,新しいTHLモデルを提案した。最後に,結果はTHLモデルが,予測された最大パッド表面温度の精度を劣化させることなく,測定は同等のジャーナル表面温度を予測できることを示した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： 回転機械 ,  ラジアル軸受 ,  *ジャーナル ,  パッド ,  運転モード ,  *表面温度 ,  流体軸受 ,  *流体潤滑 ,  剪断流 ,  膜 ,  潤滑油 ,  高速度 ,  予測技法 ,  解析モデル ,  数値解析 ,  座標系
準シソーラス用語： エネルギー方程式 ,  ジャーナル軸受 ,  油膜 ,  予測精度

著者キーワード (10件)： 流体軸受 ,  熱流体潤滑モデル ,  ジャーナル表面温度 ,  パッド表面温度 ,  傾斜パッドジャーナル軸受 ,  流体軸受 ,  熱流体潤滑モデル ,  ジャーナル表面温度 ,  パッド表面温度 ,  傾斜パッドジャーナル軸受

分類 (2件)： 軸受  (QB01020W) ,  潤滑一般  (QB02010S)

引用文献 (9件)：

• 1) 田中正人:動圧流体潤滑すべり軸受の最近の解析と設計(1),トライボロジスト,44, 5 (1999) 308.
• 2) 田中正人:高速回転機械用すべり軸受,トライボロジスト,61, 11 (2016) 749.
• 3) M. FILLON, J. C. BLIGOUD & J. FRÊNE : Experimental Study of Tilting-Pad Journal Bearings -Comparison with Theoretical Thermoelastohydrodynamic Results,ASME Journal of Tribology, 114, 3 (1992) 579.
• 4) 畠中清史:新しい熱伝達モデルを組み込んだ熱流体潤滑モデル,トライボロジスト,63, 4 (2018) 294.
• 5) 田中正人・畠中清史:すべり軸受の熱流体潤滑モデル,トライボロジスト,49, 9 (2004) 714.

タイトルに関連する用語 (6件)： ジャーナル ,  表面温度 ,  予測精度 ,  熱流体 ,  潤滑 ,  モデル