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J-GLOBAL ID:201802238811257469   整理番号:18A1985683

インドのヒマラヤ山岳地域における構造変化と開発問題

Structural Changes and Developmental Issues in Himalayan Mountain Regions, India
著者 (1件):
資料名:
巻: 73  号:ページ: 164-176  発行年: 2018年10月28日 
JST資料番号: L2586A  ISSN: 0286-4886  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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本稿は,インド経済の成長の下でのヒマラヤ山岳地域の近年の構造変化について,工業および農業の開発を中心に解明し,さらに開発問題について「周辺化」や持続可能性の観点から検討しようとするものである。主に対象としたのは,インドヒマラヤの西部に位置するウッタラーカンド(UK)州とヒマーチャル・プラデーシュ(HP)州である。両州は,その山岳地域としての条件不利性に起因する,アクセスの悪さ,雇用不足,労働力の流出といった低開発性に悩まされてきた。しかしながら,近年は経済成長が顕著で,インドでもその発展が注目されている。2000年代のそのような経済成長は,主にパンジャーブ・デリーメガリージョンへの良好な位置による大規模工業化に帰せられる。それはまた,インド政府により法制化された特別カテゴリーの州における新工業政策に依存している。しかしながら,2000年以前には両州の間に工業化過程における差異がみられる。HPの方が,山岳地域工業化の試みが失敗したUKよりも工業開発に成功していた。農業開発では,HP州が山岳農民の経済状況改善に貢献したリンゴ生産で大きな成果を収めたのに対し,UK州は茶生産の発展やビジョンとしてのオーガニック州のアピールに向けて努力してきたがみるべき成果を得ていない。この2州にこのような経済発展の差異をもたらした要因は何であろう。ここでは,州の成立時期,既存の産業集積との近接性,都市化の程度を仮説的に提示した。また,持続可能性の観点から開発問題を検討すると,水資源開発,生物多様性,保護とツーリズムの間の葛藤の重要性が指摘された。今日のインドの山岳州は,近年の経済成長の下で,発展のビジョンや戦略における葛藤が増大していると結論することができる。(著者抄録)
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分類 (1件):
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開発,再開発,都市整備 
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