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J-GLOBAL ID:201802239288325144   整理番号:18A1670078

歴史学習における出来事間の因果関係の理解支援

Understanding Support of Causal Relationship between Events in Historical Learning
著者 (4件):
資料名:
巻: E101.D  号:ページ: 2072-2081(J-STAGE)  発行年: 2018年 
JST資料番号: U0469A  ISSN: 1745-1361  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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歴史学習において,歴史的な出来事間の因果関係を把握し,重要な出来事をもたらす要因を理解することは,歴史的思考を促進するために重要である。しかし,いくらかの学生は因果関係のある歴史的な出来事を見つけることができない。歴史的な出来事を見る見方は個人間で異なっているので,因果関係を持つ歴史的な出来事を定義して学生に押し付けることは適切ではない。学生は因果関係の定義を理解し,それらの視点に従って定義を満たす歴史的な出来事を見出す必要がある。本論文の目的は,因果関係の意味を理解し,歴史的な出来事間の因果関係を表す因果関係グラフを作成するための支援システムを開発することである。歴史的な出来事が因果関係を持つとき,1つの出来事に起因する状態変化が他の出来事の原因となる。これらの状態変化を考えることは,歴史的な出来事を繋げるために非常に重要である。本論文は,歴史上の人物の状態変化を出来事に沿って整理することによって,歴史的な出来事間の因果関係を考えるためのステップを提案した。また,学生が状態変化に従って因果関係グラフを作成することを支援するシステムを開発した。著者らのシステムでは,最初に,歴史的な出来事に従って歴史上の人物の状態変化を準備するためのインタフェイスを与えた。そして,歴史的な出来事の因果関係グラフを描くためのインタフェイスを提供し,それは因果関係グラフにおいて生成されたリンク上で状態変化を自動的に示す。リンク上に示された状態変化を見ることによって,学生はそれらの因果関係グラフが歴史的な出来事間の因果関係を正しく表しているかどうかを確認することができる。(翻訳著者抄録)
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引用文献 (15件):
  • [1] L. Elder, M. Gorzycki, and R. Paul, Student Guide to Historical Thinking, Foundation for Critical Thinking, 2012.
  • [2] R. Ikejiri and Y. Yamauchi, “Categorize of Historical Thinking and Effective Training Methods,” 28th national convention of Japan Society for Educational Technology, pp.495-496, 2012 (in Japanese).
  • [3] P. Lee, “Historical Literacy: Theory and Research,” International Journal of Historical Learning, Teaching and Research, vol.5, no.1, pp.25-40, 2005.
  • [4] R.J. Parkes and D. Donnelly, “Changing conceptions of historical thinking in History education: an Australian case study,” Revista Tempo e Argumento, Florianópolis, vol.6, no.11, pp.113-136, 2014. 10.5965/2175180306112014113
  • [5] C. Abbot and S. Adler, “Historical Analysis as a Planning Tool,” Journal of the American Planning Association, vol.55, no.4, pp.467-473, 1989. 10.1080/01944368908975435
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