抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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頭付きスタッドの終局せん断強さの式は日本の設計勧告に示されている。しかし,コンクリートの仕様設計強度とヤング率の両方が大きい場合,設計方程式に基づくせん断強さは,押抜試験で得られる終局せん断強さに対応していない。以前の研究では,頭付きスタッドの終局せん断強さのいくつかの計算方法を考慮したが,設計方程式からこれらの方法を完全に変える。構造設計を考慮すると,終局せん断強さの式は単純で使い易くなければならない。本研究は,単純に修正した係数を設計方程式に掛けることによって,頭付きスタッドの終局せん断強さの新しい方法を提案した。第一段階で,終局せん断強さと強度に影響するいくつかの要素に関するデータベースを組織化した。データベースでは,主要素の基本的相関を考慮した。設計方程式に既に使用されている
sca,E
c,およびF
cの要素は大きい可変性を有するが,それらの平均値は代表値を用いることができる。また,直径に対する長さの比率(L/d)と頭付きスタッドの引張強さ(F
u)には大きい可変性がある。建物が設計されるとき,標準によって決定されるスタッド材料の引張強度がF
uとして使用されるので,F
uの実数値がほとんど得られない。さらに,引張強さを発生させる頭付きスタッドと同程度に,複合構造の大きなせん断変位は設計において考慮されない。したがって,本研究では,F
uを必要な要素ではなく,要素の1つとして扱った。それぞれの相関の上記の確認に基づいて,データベースのいくつかの要素について一連の多重回帰分析を行った。調整されたR-二乗値が最良な場合の要素の組み合わせを用いて,フラットスラブとデッキスラブの両方の場合ごとに補正係数を作成した。フラットスラブでは,補正係数は
sca,E
c,F
c,L/d,およびF
uを含んだ。試験で得られた終局せん断強さを単純化し,対応するために,平均値を用いることによってE
c,F
c,およびF
uを実数に変更した。補正後の式と試験で得た終局せん断強さの間の相関係数は増加した。デッキスラブでは,補正係数は,E
c,F
c,L/d,n
d,b
d,およびH
d.を含んだ。しかし,E
c,n
d,およびH
dの平均値を用いることは,試験で得られた終局せん断強さと弱い相関であった。したがって,E
c,n
d,およびH
dの計算の一部は,E
cによって代表した。これらの補正式と試験で得られた終局せん断強さの間の相関係数も増加した。本研究において提案した式は,頭付きスタッドの直径,デッキの施工方向,頭付きスタッドのピッチまたはゲージに依存しないが,それらは,押抜試験によって得られた終局せん断強さに近い終局せん断強さを計算するのに十分有効である。すべての必要性は補正係数の計算であるため,計算は単純である。したがって,この式は,頭付きスタッドの構造設計の精度を高めることにも有用である。(翻訳著者抄録)