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J-GLOBAL ID:201802239612492410   整理番号:18A0413464

中国-ヒマラヤ地域に産するImpatiens radiataとI.graciliflora(ツリフネソウ科)のレクトタイプ選定

Lectotypification of Impatiens radiata and I. graciliflora (Balsaminaceae)
著者 (1件):
資料名:
巻: 93  号:ページ: 54-60  発行年: 2018年02月20日 
JST資料番号: Y0108A  ISSN: 0022-2062  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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ヒマラヤから中国西南部にかけての地域に分布するImpatiens radiataとI.graciliflora(ツリフネソウ科)は,ともにJ.D.Hookerにより記載された。Impatiens radiataは,この地域に広く分布することが知られているが,I.gracilifloraは,分布は東ヒマラヤ(ネパールからブータン)に限られている。Impatiens radiataは,Hooker and Thomson(1859)がI.racemosaとして引用した‘Wall.Cat.4730! in part.[Wallich catalogue no.4730の一部]’を引用し,かつシッキムとカシアの標本にもとづいて,Hookerにより1875年に記載された。キュー植物園に収蔵されるWallich標本を検討した結果,Hooker and Thomson(1859)がI.racemosaとして引用した標本に該当する標本はI.bicornutaであることが判明し,I.radiataの原記載とは合致しないことが明らかになった。キュー植物園には,Hooker自身によりシッキムで採集された標本が2点ある(K000694746とK000694747右)。これらにはHookerにより解剖された花または果実が添付されていて,また,原記載とよく一致することから,シンタイプと認められる。上記のうちカシアで採集された標本については,HookerがI.radiataを記載するにあたり研究したという根拠が認められる標本を見出すことができなかった。そこで,Hookerによる花の解剖図が台紙に描かれているキュー植物園の標本(K000694747右)をI.radiataのレクトタイプに選定した。一方,1905年に出版されたHookerの最晩年の論文の一つで,I.radiataとは下萼片の長さ[正確には,距を含めての深さ]の違いにより新種としてシッキムから記載されたI.gracilifloraは,キュー植物園にシッキムで採集された標本が2点(K000694665とバーコード番号なし)ある。これらにはHookerにより解剖された花が添付されていて,また,原記載と一致することから,シンタイプと認められる。そこで,Hookerによる花の解剖図がラベルに描かれている標本(K000694665)をI.gracilifloraのレクトタイプに選定した。(著者抄録)
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分類 (2件):
分類
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植物分類学  ,  植物生態学 
引用文献 (10件):
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