抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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インド洋・太平洋の2つの大洋の交わりによって生まれるダイナミズムが近年注目されるなか,JICAは同地域において複数の回廊マスタープランを策定し,回廊地域の質の高い成長(SDGsの目標8~11に貢献)を実現するため,ハード・ソフトの物流インフラ支援を進めてきた。インド太平洋地域(Indo-Pacific)でより整合のとれた支援を実施するには,同地域全体を俯瞰した長期的な物流インフラ戦略を,様々な不確定要因を考慮して定める必要がある。そこで本研究では,同地域における物流インフラ戦略を,シナリオ・プランニングを用いて検討する。まず,2050年の世界貿易に影響を与える主要因を分析した後,インド太平洋地域にとって重要な不確定要素を抽出し,それぞれの要因について極端な状況を想定し,幅広い状況を代表する2つのシナリオに絞り込む。そして,具体的に起こり得る状況を分かり易くシナリオに記述したうえで,貿易,物流に及ぼす影響を定性的に分析し,長期的な物流インフラ戦略の方向性を検討する。(著者抄録)