抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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研究(その1)に続いて,(その2)では,特別なニーズ教育のための学校において,深刻で複数の障害を持ち,日常診療を必要とする学生の教育環境に焦点を当てた。全研究の目的は,診療の観点から学校施設の開発に必要なポイントを特定することであった。研究方法と(その2)において使用する解析データは,(その1)におけるそれらと同じであった。全国アンケートを2015年に実施し,日本における身体障害部門にための特別なニーズ教育を行う全ての学校(281)を対象とした。160の学校(56.9%)からの回答を収集した。アンケートにおいて,著者らは以下のセクションを設けて,それらの特徴に基づいて,優先度,施設改善,または教師の創造性などに問題を分割した。1)修理・改造で解決できる問題,2)修理・改造でも残る問題,3)教師が自分によって解決できない問題,4)教師の管理能力を越えた学校計画における問題,5)空間・人的資源の創造的利用を通じて解決できる問題。データを,テキストマイニングソフトウェアとしてHiguchi(2001)によって開発されたKH符号器を用いて分析した。アンケートから合計688個の問題を得た。各セクションにおいてソフトウェアを用いることによって共起ネットワークを引き出した。この方法を通して,問題の共通性を求めることができた。(その1)では,セクション1~4の分析を通して学校施設を整備するための課題と教師の要件を認識した。(その2)では,セクション5の分析に基づいて,問題を解決するための空間と人的資源である教師の創造的利用を例示した。さらに,セクション1~5の横断的研究を実施した。結果から,教育環境を改善するための3つの主要点を発見した。第一は,診療の観点からの教室計画に関して,考慮する必要がある主要な問題は教室における活動のための空間面積が限られていることであり,それは期待されるよりはるかに限られていた。教室において,教師は医療のためのコーナーを作り出す傾向があり,流行からの感染を防ぐために加湿器や空気清浄機のような種々の装置を設置し,医療用品を洗うためのポット,吸引装置,一般教育材料,自己支援ツールなどの機材を置くための移動台を設置した。第二に,教室ではない施設を改善するための特別の必要性を特定した,それらは;診療室,便所,洗面所である。診療室は教室や保健室の近くに配置される必要があり,同時に複数の学生に対して身体機能測定と診療ができる適切な空間を持っていなければならない。便所は修復改造されていても多くの問題が残る傾向があり,便所の数,介護やおむつ交換のための必要な空間を考慮することが重要であり,身体的障害を有する生徒をサポートすることが容易であることが加わる。洗面所は,生徒の手と医療用品を洗うために教室と食堂にで絶対必要である。最後に,各ニーズの特性は,必要な医療のタイプに依存して異なる傾向があった。チューブを装着した生徒に対して,食堂には適切な空間が必要であり,それによって彼らは友人とともに昼食を過ごすことができる。カテーテルを持つ生徒のためには,適切な数の特別なブースとスペース,必要なベッド,生徒をサポートするための適切なレイアウト,および十分な照明が必要である。気管切開および痰の吸引に対して,空気調和装置,加湿器および空気清浄器は,感染の広がりを防ぐために不可欠である。(翻訳著者抄録)