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J-GLOBAL ID:201802244451674826   整理番号:18A1638649

葉片状断層岩の物理特性の異方性:西南日本,四万十帯,延岡衝上断層からの研究

Physical property anisotropy of foliated fault rocks: Study from the Nobeoka Thrust, Shimanto Belt, southwest Japan
著者 (7件):
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巻: 27  号:ページ: e12257  発行年: 2018年 
JST資料番号: U0525A  ISSN: 1440-1738  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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沈み込み帯における葉片状断層岩の物理的特性の異方性を調べるために,四万十帯における化石化したアウトオブシーケンス衝上断層である延岡衝上断層に沿って隆起した上盤側千枚岩と下盤側カタクレーサイトに焦点を絞った。延岡衝上断層掘削プロジェクトで得られたコア試料を用いて,個々の物理特性(電気抵抗率,P及びS波速度,空隙率)について,地質座標(深度方向,葉状構造の走向及び最大傾斜方向)にしたがって測定を実施し,そのデータを試錐孔の地球物理学的検層と比較した。検層の値と比べて,試料のより高いP波速度(Vp),より低いS波速度(Vs),より高いVp/Vs,及びより低い空隙率と抵抗率は,検層のサンプリングスケールがずっと大きいことと試錐孔の流体飽和度が低いことに起因すると推論される。千枚岩とカタクレーサイトは,垂直方向と水平方向のVp異方性(それぞれ0.4-17.3%と2.7-13.8%),Vs異方性(それぞれ0.5-56%と7.7-43%),抵抗率異方性(それぞれ0.9-119%と2.0-65.9%)について,相当量の値を示した。物理的特性異方性は主に葉片状構造の傾斜角に影響される。緩傾斜の断層岩は,走向方向と最大傾斜方向でより高いVpを示し,深度方向でより低いVpを示す。これと対照的に,急傾斜構造の断層岩は走向方向と深度方向でより高いVpを示し,最大傾斜方向の速度がより低い。抵抗率異方性は,傾斜角との関係においてVpのそれと反対の傾向を示した。著者らの結果は,封圧下で葉片状構造に垂直または平行な波動速度を測定した以前の研究で得られた結果よりも低いVp異方性を示した。本研究は,葉片状断層岩を横断して実施された地球物理学的調査の場合,鉛直特性に関しては傾斜角が重要であることを強調している。Copyright 2018 Wiley Publishing Japan K.K. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (2件):
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地質構造・テクトニクス  ,  物理探査・地質探査一般 

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