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J-GLOBAL ID：201802244529484474   整理番号：18A2057454

母材へのナノ繊維添加によるCFRPの界面接着強度および機械的特性の改善

Improvement of Interfacial Adhesion Strength and Mechanical Properties of CFRP by Fabricated with Modified Matrix by Adding Nano Fibers

著者 (3件)： 林研太 (同志社大 大学院理工学研究科) ,  大窪和也 (同志社大 理工) ,  小武内清貴 (同志社大 理工)
資料名： 日本接着学会誌  (Journal of the Adhesion Society of Japan)
巻： 54  号： 11  ページ： 402-409  発行年： 2018年11月01日 
JST資料番号： G0749A  ISSN： 0916-4812  CODEN： NSEGE7  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本論文では,炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の界面接着強度向上のための技術をレビューし,特にナノ繊維の添加による樹脂マトリックスの改質技術について説明した。炭素繊維とマトリックス間の界面接着強度を改善するために,炭素繊維の表面改質,化学処理などの多くのアプローチが行われてきた。本論文では,セルロースナノ繊維(CNF)をマトリックスに添加することにより,CFRPの界面接着強度を向上させる最近の研究を紹介した。繊維長のみが異なる2種類のCNFをCFRPのエポキシマトリックスに添加し,その界面接着強度と機械的性質に及ぼす繊維長さの影響を調べた。試験結果は,マトリックスと炭素繊維間の界面接着強度が改質によって向上されたことを示した。しかし,異なる長さのCNF間の接着強度に有意差はなかった。対照的に,曲げ特性は添加CNFの長さの増加により改善された。より長いCNFが添加された時,疲労試験後に破面上には炭素繊維間のCNFの架橋が観察された。CNFの架橋は,炭素繊維とマトリックス間の界面接着強度を改善するのに有効であることを示唆した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *炭素繊維強化プラスチック ,  セルロース繊維 ,  ナノファイバ ,  改質 ,  *添加物効果 ,  繊維長 ,  エポキシ樹脂 ,  母材 ,  炭素繊維 ,  界面 ,  接着強さ ,  曲げ強さ ,  破面検査 ,  架橋【高分子】 ,  機械的性質
準シソーラス用語： *CFRP ,  セルロースナノ繊維 ,  *界面接着 ,  曲げ疲労試験 ,  長さ依存性

分類 (3件)： 強化プラスチックの成形  (YH04060J) ,  充填剤,補強材  (YH05030J) ,  機械的性質  (YH02022L)

引用文献 (28件)：

• A. Erber, S. Spitko, Reinforced Plastics, 58(4), 29(2014).
• P. Brady, M. Brady, Reinforced Plastics, 51(10), 32(2007).
• M. Brady, p. Brady, Reinforced Plastics, 51(1), 26(2007).
• A.K. Mohanty, L.T. Drzal, M.Misra, Journal of Adhesion Science and Technology, 16(8), 999(2002).
• 井手文雄, “界面制御と複合材料の設計”, シグマ出版, p.4 (1995).

タイトルに関連する用語 (6件)： 母材 ,  ナノ繊維 ,  CFRP ,  界面 ,  接着強度 ,  機械的特性