抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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機械学習アルゴリズムの進歩が目覚ましい。特にConvolutional Neural Network(CNN)は有用性が高く,高速に畳み込み演算を行うことが可能な計算デバイスが希求されている。また,微細化のロードマップは更新されているが,代わりに単位面積当たりの製造コストが増大している。そのため,電力効率と面積効率に優れるCNN用Domain-Specific Accelerator(DSA)提案されてきた。しかし,アルゴリズムの研究は日進月歩であり,DSAは陳腐化が危惧されている。また,Lightfield画像処理や3次元空間を対象としたシミュレーションといったアプリケーションにまで目を向けると,これらもアドレスの参照範囲が広いステンシル計算である。我々はDSAよりもプログラマビリティを持ち,離散ステンシル計算にも対応したアクセラレータとしてEMAXVを提案してきた。しかし,CGRAの欠点である配線混雑と局所記憶の帯域拡張のためのデータコピーが面積当たりの動作効率を著しく下げることが分かってきた。本稿では,欠点を解決するために演算ブロックをマルチスレッド化して動作させるIMAXの実装について説明し,EMAXVと同等性能を省面積で実現できることを示す。また,FPGAを用いた実装結果では,EMAXVからLUTを55.9%,BRAMを24.2%まで削減可能であり,TSMC28nmプロセスを用いた論理合成結果では,面積を34.9%まで削減可能であることが明らかとなった。(著者抄録)