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J-GLOBAL ID：201802246154541824   整理番号：18A1603857

有限体積法沿岸海洋モデルFVCOMに基づく数値生態系モデルの高精度化

DEVELOPMENT AND APPLICATION OF NUMERICAL ECOSYSTEM MODEL WITH FINITE VOLUME COMMUNITY OCEAN MODEL: FVCOM

著者 (2件)： 山口創一 (九州大学 総合理工学研究院) ,  速水祐一 (佐賀大学 低平地沿岸海域研究センタ-)
資料名： 土木学会論文集 A2(応用力学)(Web)  (Journal of Japan Society of Civil Engineers, Ser. A2 (Applied Mechanics) (Web))
巻： 74  号： 1  ページ： 92-106(J-STAGE)  発行年： 2018年 
JST資料番号： U0102B  ISSN： 2185-4661  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本論文は,鉛直にσ座標,水平に三角形の非構造格子を採用した有限体積法海洋モデルFVCOMと生態系モデルを結合し,有明海における貧酸素水塊の効果的な抑制法について検討した著者らの研究成果を解説したものである.開発した生態系モデルは,溶存酸素濃度を高精度に再現することに成功し,カキ礁を利用した場合,貧酸素化に対して大きな抑制効果を得られることが示されている.また生態系モデルのベースとなる物理環境の再現精度向上に向けて提案された,σ座標に由来する誤差の改善手法,特に極浅海域に適した手法についても説明する.σ座標のまま評価する方法では,非構造格子を用いた高解像度海洋モデルにおいても圧力勾配項に由来する奇異な流れが駆動されるが,極浅海域用に改良したz座標変換後に評価する場合,誤差は大きく修正される.(著者抄録)

シソーラス用語： 海域 ,  環境修復 ,  *水塊 ,  抑制 ,  *解析モデル ,  *モデル ,  *生態系 ,  濃度 ,  環境 ,  座標 ,  有限体積法 ,  *沿岸帯 ,  格子 ,  礁 ,  カキ類 ,  有明海 ,  貧酸素水塊 ,  生態系モデル ,  溶存酸素濃度 ,  構造格子 ,  非構造格子 ,  物理的環境 ,  無脊椎動物
準シソーラス用語： 有限体積法沿岸海洋モデル ,  FVCOM ,  数値生態系モデル ,  物理環境 ,  σ座標 ,  z座標 ,  極浅海域 ,  カキ礁

著者キーワード (6件)： FVCOM ,  ecosystem model ,  Ariake Sea ,  hypoxia ,  oyster reef ,  pressure gradient

分類 (2件)： 海洋の構造・力学・循環  (DC06030G) ,  沿岸海洋物理学  (DC06060N)

引用文献 (44件)：

• Chen, C., Liu, H. and Beardsley, R. C. : An unstructured grid, finite-volume, three-dimensional, primitive equations ocean model: Application to coastal ocean and estuaries, J. Atmos. Ocean. Technol., Vol. 20, pp. 159-186, 2003.
• 山口創一,杉原裕司:圧力勾配項の評価法の違いが沿岸域モデルの再現精度に与える影響,土木学会論文集B2(海岸工学), Vol. 73, No. 2, pp. 1177-1182, 2017.
• 山口創一,速水祐一,木元克則:カキ礁による有明海貧酸素水塊の抑制効果,沿岸海洋研究,第53巻,pp. 25-38,2015.
• 山口創一,速水祐一,濱田孝治:有明海における冷水ドームのDO濃度変動要因,土木学会論文集 B2 (海岸工学), Vol. 73, No. 2, pp. 1189-1194, 2017.
• Yamaguchi, S. and Hayami, Y. : Impact of Isahaya dike construction on DO concentration in the Ariake Sea, Journal of Oceanography, 2017, DOI:10.1007/s10872-017-0454-9.

タイトルに関連する用語 (6件)： 有限体積法 ,  沿岸 ,  海洋モデル ,  数値 ,  生態系モデル ,  高精度化