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J-GLOBAL ID：201802249220573751   整理番号：18A1890939

正確な実行時間指定を促すジョブスケジューリング

著者 (2件)： 滝澤真一朗 (産総研・東工大 実社会ビッグデータ活用オープンイノベーションラボラトリ) ,  高野了成 (産総研・東工大 実社会ビッグデータ活用オープンイノベーションラボラトリ)
資料名： 情報処理学会研究報告(Web)  (IPSJ Technical Report (Web))
巻： 2018  号： HPC-166  ページ： Vol.2018-HPC-166,No.2,1-9 (WEB ONLY)  発行年： 2018年09月20日 
JST資料番号： U0451A  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： スーパーコンピュータのような大規模並列計算機システムは,複数の利用者からの計算要求を処理するために,バッチジョブスケジューラによるジョブ管理を行っており,広くBackfillが用いられている。Backfillを効率よく動作させるためには,利用者によるジョブ実行時間の見積が正しくある必要があるが,運用されている多くのシステムで正しくないことが観測されている。我々は,利用者がより正確なジョブ実行時間見積を指定するインセンティブをジョブスケジューリングアルゴリズムに導入する。利用者のジョブ実行時間見積の正確性を示す指標を導入し,その指標に応じた優先度でBackfillする手法を提案する。実システムのワークロードを用いた評価の結果,一般的なBackfillに対して提案手法は最大で6%の処理性能が向上したこと,より正確な実行時間見積を指定した利用者は平均待ち時間が短縮される等の優遇を受けることを確認した。(著者抄録)

シソーラス用語： *スケジューリング ,  *スーパコンピュータ ,  並列計算機 ,  大規模系 ,  *バッチ処理 ,  時間 ,  待ち時間 ,  アルゴリズム
準シソーラス用語： ジョブスケジューリング ,  バッチスケジューリング ,  実行時間 ,  大規模システム

分類 (1件)： 計算機システム運用管理  (JD02020C)

引用文献 (21件)：

• Feitelson, D. G.: Workload Modeling for Performance Evaluation, Performance Evaluation of Complex Systems: Techniques and Tools, Vol. 2459, pp. 114-141 (2002).
• Mu’alem, A. W. and Feitelson, D. G.: Utilization, predictability, workloads, and user runtime estimates in scheduling the IBM SP2 with backfilling, IEEE Transactions on Parallel and Distributed Systems, Vol. 12, No. 6, pp. 529-543 (2001).
• Yoo, A. B., Jette, M. A. and Grondona, M.: SLURM: Simple Linux Utility for Resource Management, Job Scheduling Strategies for Parallel Processing, pp. 44-60 (2003).
• You, H. and Zhang, H.: Comprehensive Workload Analysis and Modeling of a Petascale Supercomputer, Job Scheduling Strategies for Parallel Processing, pp. 253-271 (2013).
• Rodrigo, G. P., Östberg, P.-O., Elmroth, E., Antypas, K., Gerber, R. and Ramakrishnan, L.: Towards understanding HPC users and systems: A NERSC case study, Journal of Parallel and Distributed Computing, Vol. 111, pp. 206-221 (2018).

タイトルに関連する用語 (2件)： 実行時間 ,  ジョブスケジューリング