抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
茶園は大気中炭素の吸収源として作用する。チャ植物や土壌中の炭素蓄積量を推定した研究はあるが,日本の茶園が持つ炭素隔離の年間量を推定したことはなかった。本研究では,チャ植物および土壌からなるコンパートメントモデルから得られたデータを用いて茶園が持つ炭素隔離量を推定することを目的とした。最大50年間の樹林齢に対して炭素隔離の年間量は83~237g炭素/m<sup>2</sup>/年と推定された。この量はより若い植物(<10年)よりも高く,成熟植物(>30年)よりも低かった。これらの結果から,茶園は森林と同じ炭素隔離能を有しており,茶園からの多量の温室効果ガス(例えば酸化二窒素)排出を炭素隔離能によって部分的に相殺できる可能性が示唆された。(翻訳著者抄録)