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J-GLOBAL ID：201802250764616834   整理番号：18A1229018

秋田県南部の沿岸低地における過去の津波浸水域および履歴の検討

A STUDY ON PALEO-TSUNAMI INUNDATION AREA AND DEPOSITS IN COASTAL LOWLAND ON THE SOUTHERN PART OF AKITA PREFECTURE, THE EASTERN MARGIN OF JAPAN SEA

著者 (4件)： 鎌滝孝信 (秋田大学 地方創生センター地域協働・防災部門) ,  安部訓史 (株式会社加藤建設) ,  金澤慎 (西松建設株式会社) ,  松冨英夫 (秋田大学 理工学研究科システムデザイン工学専攻)
資料名： 土木学会論文集 B2(海岸工学)(Web)  (海岸工学論文集(Web))
巻： 73  号： 2  ページ： I_445-I_450(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： U0396A  ISSN： 1883-8944  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 秋田県南部に位置するにかほ市沿岸部の沖積低地で採取された8本のボーリングコア試料から,湿地に堆積した細粒堆積物中に2枚の粗粒な砂層がみいだされた.それらは基底面が侵食面であること,堆積物の下部にリップアップクラストが含まれること,内部に平行層理,斜交層理などがみられること,最上部には植物遺骸が密集することなどイベント堆積物の特徴を持つ.これらは,ある程度強い水流によって堆積物が再移動したものである.これらイベント堆積物は,その分布様式,内部構造そして調査地点の地理的特徴から,現時点では津波によって形成された可能性が高いと考える.それら津波堆積物の形成年代は,¹⁴C年代測定値から12~13世紀および14~15世紀以降と推定される.また,それら津波堆積物は現在の海岸線から110~190m内陸まで分布する.(著者抄録)

シソーラス用語： 秋田県 ,  *沿岸帯 ,  低地 ,  津波 ,  *古津波 ,  地域 ,  *浸水 ,  経歴 ,  データ ,  試錐コア ,  湿地 ,  津波堆積物 ,  年代測定 ,  ボーリングデータ ,  浸水域
準シソーラス用語： ボーリングコア ,  沿岸低地

著者キーワード (5件)： Akita Prefecture ,  eastern margin of Japan Sea ,  event deposits ,  tsunami deposits ,  ¹⁴C dating

分類 (1件)： 海岸工学  (RC13000X)

引用文献 (15件)：

• 1) 土木学会日本海中部地震震害調査委員会編:1983年日本海中部地震震害調査報告書,土木学会,933p, 1986
• 2) 石川有三:日本海東縁の地震活動からみた歪み集中帯,大竹政和・平朝彦・太田陽子編,日本海東縁の活断層とテクトニクス,pp. 155-165, 2002.
• 3) 大竹政和:日本海東縁の地震発生ポテンシャル,大竹政和・平朝彦・太田陽子編,日本海東縁の活断層とテクトニクス,pp. 175-185, 2002.
• 4) 羽鳥徳太郎:文化元年(1804年)象潟地震の震度および津波調査,地震研究所彙報,61, pp. 143-157, 1986.
• 5) 平野信一・中田高・今泉俊文:象潟地震(1804年)に伴う地殻変形,第四紀研究,18, pp. 17-30, 1979.

タイトルに関連する用語 (6件)： 秋田 ,  沿岸 ,  低地 ,  津波 ,  浸水域 ,  履歴