文献

J-GLOBAL ID：201802252287724208   整理番号：18A0920625

低合金鋼のためのフェライトマトリックスにおける残留オーステナイトのマルテンサイト変態

Martensitic Transformation of Retained Austenite in Ferrite Matrix for Low Alloy Steel

著者 (3件)： Yamashita Takayuki (Graduate School of Engineering, Yokohama National University) ,  Koga Norimitsu (Faculty of Engineering, Yokohama National University) ,  Umezawa Osamu (Faculty of Engineering, Yokohama National University)
資料名： Materials Transactions  (Materials Transactions)
巻： 59  号： 5  ページ： 712-716(J-STAGE)  発行年： 2018年 
JST資料番号： G0668A  ISSN： 1345-9678  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 低合金変態誘起塑性鋼のマルテンサイト変態挙動を293Kと193Kで調べた。フェライトマトリックス中に析出させたままのオーステナイトは,フェライトマトリックスとKurdjumov-Sachs方位関係を満たした。フェライトマトリックス中の変態マルテンサイトが検出され,それは通常フェライトマトリックスと同じ配向を示した。マルテンサイト変態は,応力適応によるバリアントの選択に依存しなかった。したがって,変態マルテンサイトバリアントは,主に界面エネルギーを減少させるために選択された。変態マルテンサイトは,硬い相としてのフェライトマトリックスにおける加工硬化に寄与する可能性がある。さらに,フェライト粒界における変態マルテンサイトは応力適応によるものであった。個々のオーステナイトにおいて最も高いSchmid因子を達成するバリアントは,主にすべり変形を導入するために選択された。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： マルテンサイト ,  相変態 ,  電子回折 ,  結晶構造 ,  変態誘起塑性 ,  TRIP鋼 ,  低合金鋼 ,  *マルテンサイト変態 ,  フェライト組織 ,  表面エネルギー ,  結晶方位 ,  塑性変形 ,  マトリックス【母体】 ,  残留オーステナイト ,  加工硬化 ,  因子
準シソーラス用語： Schmid因子 ,  バリアント【結晶】 ,  滑り変形 ,  結晶方位関係 ,  電子後方散乱回折

著者キーワード (3件)： マルテンサイト相変態 ,  電子後方散乱回折 ,  Kurdjumov-Sachs方位関係

分類 (1件)： 変態組織,加工組織  (WB01030N)

引用文献 (16件)：

• 1) M. Takahashi: Nippon Steel Technical Report 88 (2003) 2-7.
• 2) K. Sugimoto, M. Kobayashi and S. Hashimoto: Metall. Trans. A 23 (1992) 3085-3091.
• 3) K. Sugimoto, M. Misu, M. Kobayashi and H. Shirasawa: ISIJ Int. 33 (1993) 775-782.
• 4) A. Itami, M. Takahashi and K. Ushioda: ISIJ Int. 35 (1995) 1121-1127.
• 5) G.K. Tirumalasetty, M.A. van Huis, C. Kwakernaak, J. Sietsma, W.G. Sloof and H.W. Zandbergen: Acta Mater. 60 (2012) 1311-1321.

タイトルに関連する用語 (5件)： 低合金鋼 ,  フェライト ,  マトリックス ,  残留オーステナイト ,  マルテンサイト変態