抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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意図していない行為をついおこなってしまうというエラーを,アクション・スリップとよぶ。書き間違いは,我々が最も日常的に経験するアクション・スリップである。本研究では,実験的に誘発される書き間違いに着目し,書字運動をおこなっている最中の視覚FBと運動学的プロファイルの変化が,書き間違いの生起に与える影響を検討することを目的とした。実験1から,視覚FBの有無が書き間違いのパターンに影響することが明らかになった。実験2からは,書き間違いが生じる直前において,書字にかかる時間のばらつきが大きくなることが明らかになった。これらの結果は,意図しない文字の書字スキーマを活性化させるリンクが,文字の視覚情報に関連していることや,意図する行為の遂行時に保たれていた“リズム”が損なわれることをきっかけに,意図していない別の行為のスキーマがトリガーされる可能性を示唆する。(著者抄録)