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J-GLOBAL ID：201802252783022689   整理番号：18A0377432

部分日食画像を利用した月の視差検出の試み-撮影地点の相対位置関係の推定-

著者 (1件)： 伊藤信成 (三重大 教育)
資料名： 地学教育  (Education of Earth Science)
巻： 70  号： 3  ページ： 95-111  発行年： 2018年01月31日 
JST資料番号： X0686A  ISSN： 0009-3831  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 2012年5月21日の日食を対象に,複数の撮影地点で撮影された部分日食の画像から,撮影地点間の月の視差を検出する試みを行った。解析に用いた画像は,ウェブページから検索し,37地点で撮影された284枚を収集できた。解析の結果,37地点中25地点で,算出された視差が予想値と20′′以内で一致した。また,時刻補正を行うことで残差を6.5′′程度まで抑えられる可能性がある。この結果は,時系列に沿った画像取得を行えば,同時刻の撮影でない日食画像を利用しても数十km離れている場所での視差の検出が可能であることを示すものである。本試行から,部分日食画像を月の視差検出の教材として使用すること,複数地点の画像を利用することで観測地点の相対位置関係を求めることが可能であることがわかった。(著者抄録)

シソーラス用語： 食【天体】 ,  太陽 ,  *視差 ,  位置 ,  Webページ ,  残差 ,  太陽黒点 ,  空間分解能 ,  二値画像 ,  *月 ,  画像変換 ,  最小二乗推定
準シソーラス用語： 二値化処理 ,  視差推定 ,  相対位置 ,  日食

分類 (2件)： ドキュメンテーション  (DA01030R) ,  月  (DB04030P)

引用文献 (7件)：

• Abramoff, M. D., Magalhaes, P. J. and Ram, S. J. (2004): Image Processing with ImageJ, Biophotonics International, 11(7), 36-42.
• Chu, I-W.M. and Cronkhite, J. (2016): Teaching Introductory Astronomy “Open and Out” & Looking Forward to the 2017 Solar Eclipse, American Astronomical Society Meeting, #227, id.328.06.
• 石坂千春・井上 毅・時政典孝・西野藍子・近藤正宏・鶴浜義治・福原直人・金環日食限界線研究会 (2012): みんなで日食マップをつくろう!速報~金環日食限界線共同観測プロジェクト~,天文教育,24(4), 6-10.
• 伊藤信成・中川友博 (2017): デジタルカメラを用いた月の微小視差検出の試み-皆既月食画像を利用した近接都市位置の推定-,地学教育,69(2), 49-72.
• 国立天文台 (2016): 理科年表 平成29年,丸善,東京,82 p.

タイトルに関連する用語 (7件)： 部分日食 ,  月 ,  視差 ,  試み ,  撮影 ,  位置関係 ,  推定