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J-GLOBAL ID：201802252846129749   整理番号：18A2171882

天竜川における濁質成分の流程変化に基づく砂州地形の濾過機能推定

Quantification of Filtering Efficiency of Sandbar Geomorphology Based on the Longitudinal Changes in Turbid Water Component in the Tenryu River

著者 (5件)： 高橋真司 (京大 大学院工学研究科) ,  兵藤誠 (いであ) ,  谷高弘記 (天竜川漁業協同組合) ,  角哲也 (京大) ,  竹門康弘 (京大)
資料名： 京都大学防災研究所年報(CD-ROM)  (Abstracts for Annuals. Disaster Prevention Research Institute, Kyoto University (CD-ROM))
号： 61  ページ： 739-747  発行年： 2018年09月 
JST資料番号： S0431B  ISSN： 0386-412X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ダムにおける上流からの堆積物の流入と堆積物の堆積は貯水能力を低下させ,ダム下流における濁水の長期化を生じさせる。濁水は砂州の上流端側から堆積物中に流入し,そこで地下水として異なる時間を費やし,砂州の下流端の湧出帯から出現する。天竜川における濁水成分の縦断変化に基づいて砂州地形の濾過効率を評価した。調査した河川区間全域において,砂州面積の変動は主に浸食の傾向であり,交互砂州における面積変動は複列砂州における変動より小さかった。濁度に基づく濾過効率と面積変動との間の関係性を二次曲線に近似すると,面積変動が中間的な値であるとき,濾過効率は最も高かった。この結果は砂州の濾過効率が濁度の変化によって評価できることを示唆している。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *砂州 ,  交互砂州 ,  *濾過 ,  混濁度 ,  *河川 ,  濁水 ,  堆積物
準シソーラス用語： *濁質 ,  濁度 ,  *天竜川 ,  複列砂州

分類 (1件)： 河川調査・計画  (RC12020M)

引用文献 (21件)：

• 黒木幹男・岸力(1984):中規模河床形態の領域区分に関する理論的研究,土木学会論文報告集,342, pp87-96.
• 高橋真司・竹門康弘・大村達夫・渡辺幸三(2013): ダム下流河川の流水性・止水性ハビタット間の微粒状有機物の起源の違い, 土木学会論文集 G (環境),69(7),pp. 547-555.
• Blaschke, A. P., Steiner K-H, Schmalfuss, R., Gutknecht D., and Sengschmitt, D. (2003): Clogging processes in hyporheic interstices of an impounded river, the Danube at Vienna, Austria. International Review of Hydrobiology, 88(3-4), pp. 397-413.
• Bo, T., Fenoglio, S., Malacarne, G., Pessino, M. and Sgariboldi, F. (2007): Effects of clogging on stream macroinvertebrates: An experimental approach. Limnologica - Ecology and Management of Inland Waters, Volume 37, pp. 186-192.
• Boulton, A. J., Fenwick, G. D., Hancock, P. J. and Harvey, M. S. (2008): Biodiversity, functional roles and ecosystem services of groundwater invertebrates. Invertebrate Systematics, 22, pp. 103-116.

タイトルに関連する用語 (6件)： 天竜川 ,  濁質 ,  砂州 ,  地形 ,  濾過機能 ,  推定