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J-GLOBAL ID:201802254486229482   整理番号:18A0416582

トマト2品種の,カルシウム栄養と果実生育に関連した尻腐れ発生の比較解析

Comparative Analysis on Blossom-end Rot Incidence in Two Tomato Cultivars in Relation to Calcium Nutrition and Fruit Growth
著者 (6件):
資料名:
巻: 87  号:ページ: 97-105(J-STAGE)  発行年: 2018年 
JST資料番号: F0626A  ISSN: 2189-0102  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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トマトの尻腐れ(BER)は,一般にカルシウム(Ca)が関連する生理障害で,発生は品種や環境要因に影響されると報告されている。著者らのこれまでの研究で,果実の大きさが異なる品種が,同様の水溶性Ca閾値を共有できることを明らかにした。また,BERの季節的な発生のしやすさが,果実の生育速度と密接に関係していることも明らかにした。本研究は,果実の大きさの異なる品種での尻腐れの発生しやすさを決定する主要因として果実の生育速度の影響を明らかにする目的で行った。BERの発生しやすさに差がある大玉品種‘桃太郎ファイト’と中玉品種‘シンディースイート’を,様々なCa:K(カリウム)比にした改変ホーグランド養液を用いて,4作水耕栽培した。春季及び夏季に,低Ca条件で栽培した場合の‘桃太郎ファイト’と‘シンディースイート’でのBERの発生率は,それぞれ60%と10%であった。水溶性Ca含量が0.30μmol/g・FWを超えている場合には,BERの発生は極稀にしか見られず,両品種とも水溶性Ca含量が低下するにつれて発生が増加した。果実の生育速度は,‘シンディースイート’と比較して,‘桃太郎ファイト’で速く,夏季には特に速かった。そして,果実の生育速度は,気温と日照量が高まると速まった。重回帰分析をした結果,‘桃太郎ファイト’の場合だけで,BER発生に対して果実の生育速度が有意な影響を示すことがわかった。水溶性Ca含量と果実の生育速度で,BER発生の違いの50%以上が説明できた。‘桃太郎ファイト’では,果実の旺盛な生育が水溶性Ca含量低下に対してより重要な役割を果たしており,‘シンディースイート’と比較してBERの発生強度,発生率が高まる結果を招いているると考察された。以上の結果から,トマトのBERの発生しやすさの品種間差は,果実末端部における水溶性Ca含量に影響を及ぼす,若い果実の生育速度の差によって説明できると推察された。(翻訳著者抄録)
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著者キーワード (5件):
分類 (2件):
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野菜  ,  植物の栄養障害 
引用文献 (33件):
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