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J-GLOBAL ID：201802255427838924   整理番号：18A0308142

バイオマスの効率的利用のための固体触媒-固体基質反応の開発

Development of Solid Catalyst-Solid Substrate Reactions for Efficient Utilization of Biomass

著者 (2件)： Kobayashi Hirokazu (Institute for Catalysis, Hokkaido University) ,  Fukuoka Atsushi (Institute for Catalysis, Hokkaido University)
資料名： Bulletin of the Chemical Society of Japan  (Bulletin of the Chemical Society of Japan)
巻： 91  号： 1  ページ： 29-43(J-STAGE)  発行年： 2018年 
JST資料番号： G0450A  ISSN： 0009-2673  CODEN： BCSJA8  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： リグノセルロースの効率的な触媒的変換は,とてつもない課題である,しかし,それは,再生可能化学原料としての高潜在能力から研究の価値がある。この報告では,固体触媒による固体セルロース変換研究について述べた。弱酸性サイトを持った炭素が,セルロースの加水分解に対して活性であることが分った。固体-固体界面反応の選択的強化のために,良い固体-固体接触を形成後,最高88%の収率で触媒は,グルコースを生成した。実際のリグノセルロースバイオマスを,効率的に変換するサイクルシステムを開発した。機構研究から,多環式炭素芳香族化合物が,主に分散力と疎水性相互作用からなる,CH-π相互作用によって,セルロースを引きつけることを明らかにした。吸着セルロース分子は,表面に拡散して,迅速にミクロ孔へさえ透過して,そして,カルボン酸のような弱い酸性サイトにより加水分解を受ける。弱酸に隣接したフェノールまたはカルボキシル基は,水素結合を形成することにより頻度因子を増した。極性と無極性基の両方に由来した炭素の結合機能により,セルロースの加水分解を達成した。最後に,これらの知見を適用する将来展望について述べた。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： バイオマス ,  固相反応 ,  *加水分解 ,  酸触媒反応 ,  リグノセルロース ,  *芳香族縮合炭化水素 ,  疎水性相互作用 ,  吸着 ,  水素結合 ,  頻度因子 ,  フェノール類 ,  カルボキシ基 ,  分子間相互作用 ,  *単糖類 ,  反応機構 ,  密度汎関数法 ,  *触媒 ,  *グルコース誘導体 ,  *固体触媒
準シソーラス用語： *多環式芳香族炭化水素

分類 (4件)： 不均一系触媒反応  (CB06100E) ,  加溶媒分解  (CF02040X) ,  単糖類  (CF10052H) ,  分子間相互作用  (BH07020P)

引用文献 (140件)：

• 1) A. Ito, Global Change Biol. 2011, 17, 3161.
• 2) A. K. Chandel, S. S. da Silva, W. Carvalho, O. V. Singh, J. Chem. Technol. Biotechnol. 2012, 87, 11.
• 3) J. R. Barnett, V. A. Bonham, Biol. Rev. Cambridge Philos. Soc. 2004, 79, 461.
• 4) a) Y. Nishiyama, P. Langan, H. Chanzy, J. Am. Chem. Soc. 2002, 124, 9074.
• 4) b) Y. Nishiyama, J. Sugiyama, H. Chanzy, P. Langan, J. Am. Chem. Soc. 2003, 125, 14300.

タイトルに関連する用語 (5件)： バイオマス ,  固体触媒 ,  固体 ,  基質 ,  開発